266. 私は隠れてゲームをする

Monday, December 3rd, 2018



 私は学校の自習室にいた。弟のゲームをこっそりと持ってきたので隠れて遊ぶ事にした。電源を入れると、弟がやっていたモンスターの育成ゲームが始まった。しばらく弄ると飽きてきたので、私は別のゲームをやる事にした。また同じモンスターゲームだったが、タイトル画面でモンスターの咆哮が聞こえた。妙に鋭く怖い声だったので、私は驚いてセーブをせずに電源を切った。


 すると、電源を切ったはずのゲーム機から、モンスターの鳴き声や作中の台詞などが流れ出した。慌てて周りを見渡すと、弟がこちらに向かってきているのが見えた。私は急いで荷物をまとめ、自習室を出て弟がいる方向とは反対側に走っていった。しかし、廊下を渡り終えそうな所で、私は床にまかれた赤い液体に阻まれた。右手に置かれた給湯器から漏れたらしく、食堂のパート職員が2人、忙しなく拭いていた。私は靴下が汚れたので、仕方なく引き返した。液体は粘ついていた。


 ──そして目が覚めた。

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