攻略本
攻略本が好きだった。というか、今も好きだ。ゲーム本体の方は手放したが、攻略本は幾つか残っている。アイテムの位置、ボスの倒し方、そういった情報というよりも、主に全体像を把握するのに役立ていた。地図なんかよく眺めたものである。狭いゲームの画面でなく、本を持てば一つの街を俯瞰出来ることに、幼少の私は甚く感銘を受けていた。
他にも、敵の配置や、ステータス、武器なんかから、背景を想像するのも楽しかった。敵Aと敵Bとでは、Aの方がステータスが高いのに、何故かBの言いなりである。何か事情があるに違いない、という風だ。まあ、そんなもんかとガッカリしただろうが、小学生の想像力はその程度のものだ。何でもない雑魚に、意外な能力が付いていたりすると、それだけでもうその日一日は遊ぶことが出来た。
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