コーヒー
ー コーヒー ー
君はコーヒーにため息を溶かす
どうしたの?
ううん。なんでもない
震える子犬のような眼差し
あのね……
何?
私、罪を犯したの
何の罪?
好きな人ができた……
僕は味がわからない喉に
ほろ苦い、熱いコーヒーを流し込む
君の口は、何も晒さず閉じたまま
ため息入りのそのコーヒー
お願いだから飲み干さぬように
君にとっては 甘いかもしれない
ため息という砂糖のせいで
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