第110話 新型コロナ亀卜
こんばんは。
いすみ 静江です。
いや、もう、苗字が変わっているかも。
真白とか?
私、家を少々出てしまいました。
それ程遠くへ行った訳ではありません。
つまらないことで、夫から文句を言われて、いたたまれなくなりました。
その日、学校や病院にお使いへ行って、疲れておりまして、レトルトの中華丼でいいかと訊いたのです。
牛丼も用意してありました。
美味しくないから嫌だと言われましてね、俺なら作ってやったことがあると言うのですよ。
それは、私が今よりも具合が悪いときでしょうよ。
私が、自分勝手にしているとのことで、拳を振りかざされました。
本当は無言でいたかったのですが、念のため、出掛けて来ると言い、息子に料理を教えている夫らをしり目に、玄関から出て行きました。
程々にLINEをして、帰って来ましたが。
籠ってばかりで、家では勉強をしない子どもに教えなければならず、遊び相手もしなければならず、食材は子どもは買えないので、勿論私が買わなければならず、病院は自分と娘のとで出掛けなければならず、学校から教材を取りに来るように言われれば保護者の私が出向くことになり、一人でお茶を飲む時間もなく、鬱憤も溜まって来ます。
夫にコーヒー等をすすめても、ビールを一日一リットルか一リットル半飲むので要らないと冷えたビールのように言われます。
奥さん方は、こうしてご自身のパートナーと距離ができて行くものでしょうか。
他にママ友もおりませんので、よく分かりません。
寂しかったな。
外にいたので、病気になったら、自業自得だと思った。
◇◇◇
後日、子ども達に、ママが可哀想だったと言われました。
本当にそうなのかは分かりません。
私が、仕事をすればいいのでしょうと言って、家計簿をつけていたので、電卓とペンを投げたのも私です。
経理の母から貰った電卓は、パカっと二つに割れましたが、力技でくっつけました。
使えます。
本当に何もかも投げうってしまったら、もう、会えないでしょう。
夫が子どもを秋田に連れて行ってしまうでしょう。
悲しかったですし、無念でした。
私が病気で働けないのを分かっていて言っていると夫は言いました。
それでもすがらなければならないのでしょうか。
今日も料理の最中に色々とあり、腕を引っ張って、もうやるなと命令されました。
命令だと言われました。
ストレスを感じるのなら、止めろと。
ならば、何故脅すのですか。
◇◇◇
これは、私の主観ですので、相手側からみたら、検察人と弁護人程の違いがあるでしょう。
新型コロナウイルス問題が、家庭にも苗字を変える程の深刻な問題を抱えてやって来ています。
私が悪いと言えば、私も私の病気も悪いのでしょうね……。
◇◇◇
おつかれーしょん!
ごめんね、子ども達……。
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