第2話 適合者

学校が楽しいかと言われれば、楽しいと答える。

理由は大半の人が楽しそうに学校に行っているから。本当はずっと学校が嫌い。行きたくない。でも一度休んでしまったら本当に行けなくなるから、みんなの「普通」から外れるのが怖くて私は毎日、学校に行くことを選ぶ。

クラスに溶け込み、決まった服装や髪色を要求されいつでも速やかに整列しなければならない。

十人十色、みんな違ってみんないいなどと聞くが、それは集団行動がうまく出来る人に認められるものであり、ただの変わり者とは違うらしい。

変わっていると言われてきた私にはもう綺麗事にしか聞こえない。

まあこんなことを言っていても、私は個性的な人が結構好きだったりするけど。

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