第2章 忌児の廃寺
プロローグ 怪異は生きている
怪異は生きている。
それは命を持っている、生命活動があるという意味ではない。
感情の主体、行動の主体として生きているということだ。
怪異は何もないところからは生まれない。
強い負の感情――例えば恨みや、憎悪などから誕生するのだ。
そういった怪異が持つ異常な狂気や暴力性は人に牙をむく。
そのため我々のような生者には理解できない代物として映ることだろう。
しかし、怪異は生きている。人のように感情を持ち、行動をしている。
それを生きていると言わずなんというのだろうか。
――そして、生きているのなら、我々にも理解ができるかもしれない。
『夕闇倶楽部部誌 第三十五巻 45ページより』
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