猫をかぶった街

夢なのか、現実なのか......。


私が小さい頃に体験した話でも書くことにする。

それはすごい不気味な旅だった。



――――――――――――――――――


ここは、ドローンが飛び交い、曲線を多用した高度なビルが建ち並ぶバーチャルな都市。


今で表現すると、5000年後の綺麗な東京ってところ。


現代の面影がない時点で町が全て変わっているのだ。

大地震、大噴火などが起きた証だろう。

綺麗ってのは、恐らく最新技術を駆使して、外気を清浄しているのだと。

だからとっても空気が澄んでいて美味しい。

現代の「東京悪臭問題」がそろそろ表にではじめたのか。


あたかもここが日本と言ってるが、そうとは限らない。

だがひとつ分かっているのが、人類らしき者がまだ存在しているということ。

でも遠い未来だ。人間といっていいのか分からないほど進化を遂げていた。

初めはなにかの動物かとも。




記憶が断片すぎて、どうやってここに来たのかも忘れた。

たしか......誰かと一緒にいたような。


とりあえず、通行人に話しかけてみたんだ。


「ここは、どこ? 今は西暦何年なの?」


「............」


動物とも捉えられるその通行人は、黙り込んだまま、そのまま歩いて何処かへ行ってしまった。


てくてくこの街を歩くと、あることに気づく。



「ここの人達は、感情がない」ということを。


誰かに吸い取られたのか? それとも感情そのものを「忘れて」しまったのか?


新たな文明の中で、渦に私が巻き込まれていったのを実感した。


――――――――――――――――――


夢だったらとても長いような......。

現実だとしたら、なぜ私が"タイムトラベラー"になったのか。


今となれば、もうひとつの可能性がある。

あの、不気味で猫をかぶった街が「天国」

だったのかもしれない......と。


あれが「天国」ならば現世の仮定はおかしい。

そうすると、天国と地獄の意味が入れ替わっているのではないか......とも考えられる。


普段、私はそんな体験をせずに普通の暮らしをしてきたから文章に起こすことはとても難しい。

そしてこの話は、これで終わりではなくまだ続いたはず......。


記憶を呼び起こしているが......。





申し訳ないが、パズルが完成すればまた、文章に起こそうと思う。

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