第15話

雪送り


白に白に

君が消えていく

僕は僕は

君に言えなくて


雪の未来を知ってる

彼女はふっと微笑み聞いた

それが二度目だとは言えなかった

ごめん答えれない

それが言えない

忙しいふりで片付けてる


どんなに過ぎて巡って春がきても

僕は白銀のなかで君を見送ってる


思いでのなかで何千時間過ぎた

なのに

なのに


いかないでくれ


まだ言えない


今日も白昼夢は銀世界

君を見届けた

泣きながら

我ながら情けない



雪の未来知ってる?

雪はねぇ

いつか水になるんだよ

そしてね

それがいつか巡り巡って

巡り巡って

また空から舞い降りるんだよ



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