瞼の裏

真っ白な灯が


僕のまなこに映り込む


ゆらゆらと


ゆらゆらゆらと


踊りだす


揺れて踊って


輝き続ける


不意に視界がぼやけた


それでも


目を離したらダメな気がして


更に大きく目を見開いた



僕は今


何を欲しているのだろうか


この夕日に今


何を求めているのだろうか


僕の眼は


何を映したがっているのだろうか


この夕日は今


何を照らしているのだろうか


僕は照らされているのだろうか


それすら分からず


見つめ続けた


涙が溢れて


瞳を閉じた

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