標
あのひ
恐ろしいほど深くそまった
星が輝く夜空を見ながら
泣いた
あのひ
時は経つ
背丈は伸びる
少しだけ空に近づいた僕と
明かりを取り戻してきた街
夜空は
薄くなって
星は
暗くなった
それが正しいのかは
わからない
でもどこか寂しがってる僕がいる
導いてくれていた人は
もういない
明日をしらずに今日を終えたあのひと達は
この夜空を知らない
あの夜空をしらない
悲しさを知らない
でも、恐怖を知っている
暖かい最後を
知らない
そして
僕は
その人たちを
知らない
暗闇に飲まれ消えていった人々を
知らない
でも
星の、月の、
明かりを標に
進んだ
歩んだ
進めた
歩めた
僕。
君。
幸せなのかな
幸せになっていいのかな
教えてくれる人はもう居ない
ありがとう。
そっと、呟いた。
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