Hey,What's Up!

さて、ここまで様々なジャンルのアーティスト達を紹介してきました。

せっかくこのコーナーをお読みいただいている皆様へ、ということで、

「繰り返し聴ける心地よさ」

「シーンを演出できるサウンド感」

「紹介されないとなかなか出会えないアーティスト」

「＋αとしての知識と楽しみ方」

をテーマにお送りしてきました。

そう、日本はあまりにも海外のアーティストと触れ合う機会が少ないのです。

今後もその方針は変えずに、少しずつDEEPな世界をお届けしていければと思います。

本日紹介するのは、卓越した歌唱力を持つ女性シンガー。彼女のパワフルかつセクシー、そして時にスウィートなフレーズがクセになる、そんな極上のトラックをPick up!

Someday：Ledisi（レデシー）

https://www.youtube.com/watch?v=uIWPx1203_I

レデシーと言えば、知る人ぞ知る実力派シンガー。主にジャズ界隈で人気だった訳ですが、デビュー後に送り出すのはコアなR＆B。トラディショナルなものから、ジャズやソウル、ヒップホップなどを盛り込んだコンテンポラリーなものまで、多彩なサウンド感を楽しめるのが彼女のアルバムの魅力。そしてそのサウンドに負けないインパクトを持つ彼女の声が、世界観を演出しています。強くて美しい女性としてのアイコンと言ってもいいでしょう。

まず楽しんでほしいのは、ギターが織りなすハーモニーのマジック。左右、中央と合計3トラック分レコーディングされたギターフレーズが、右へ左へ、ときに合わさり美しいハーモニーを形成しています。これに地を這うようなベースが心地よく絡み、スパイシーなボーカルを際立たせています。

イヤホンやヘッドフォンで聴くと、多重録音を駆使したステレオミックスの妙を楽しめてオススメです。

まぁそして彼女の歌も素晴らしい。歌詞が聞き取りやすいのもありますが、絶妙なニュアンスがとても素敵。強さの中に、優しさが同居している。それでいて、全くかっこつけてない。飾り気が無い。彼女の歌はメロディアスでありながら、フレーズに支配されていないのです。だからこそ、ストレートに響く。

私はこの楽曲をドライブで聴くのがとても好きです。単調な高速道路が、上質な時間に早変わり。なんて気持ちがいいのでしょう。

それではでは、See You Again.