第22話 カバンサン式分割統治
軍用乗用車「キューベルワーゲン」のシートにはフレンズの乗客達……トランクにはブイ型セルリアンと、蛇遣いセルリアンの「抜け殻」といった雑多な運搬物を積載している。
車が銭湯の車庫から発信すると……大音響でしばらく怯んでいた
触手を自分の身体の下に敷いて転がす……例の「ころ」の原理だ! 蛇行して走るスピードはなかなか速い! 最高時速……40km強、ウサインボルト並みの走行速度!! その速さで、大蛇を巻き付けた大岩が背後に迫ってくる!
「ぐぬぬぅ~……よ、余のお城の玄関がぁバラバラなのじゃ~! ハナコ殿、あんなデカブツ、ホントに何とかなるのかァ!?」
「心配無用! カンムリヅルさん、アイツはこの『キューベルワーゲン』のマシンガンで迎え撃つ!」
この「ワーゲン」は、オリジナル車両のスペックは……たしか最高時速80kmぐらいだったか……。近代化改修された、このヒョウ柄迷彩「ジャパリワーゲン」は、性能が底上げされているようだが……しかし、この悪路の多い大湿原では、安全に走るには時速60kmぐらいが精いっぱいだろうか……。
「ね、ところで」
運転席の私の隣、助手席に座ったカラカルが話しかけてくる。
「ハナコ、何か『作戦』があるんでしょ? 今のうちに話しておいてよ」
さらに他のフレンズも彼女の意見に同意する。
「うん、分かった。まずはこうして走りながら、そこに取り付けられた
「エ? この長くて太くて黒光りしてる立派なモノも『じゅう』の一種なワケ!?」
「……ま、まあそうだけど……その言い方はちょっと……」
「で、でもハナコはそうやって『くるま』を操らなきゃ、でしょ! じゃあ『じゅう』は誰が操るっていうのよ!?」
カラカルが具体的な指摘をする。
「う~ん、そうなんだよなぁ……。それが問題なんだよなぁ……やべぇな、マジでどうしようか……?」
「ええ~っ!? そんな大事なコト、考えてなかったのォ!?」
「だから今考えてるんだよ~」
「でもアタシはヤダなぁ……『じゅう』を使うのは……。光と音がうるさいし……」
「あれじゃろ、『おだのぶなが』の『たねがしま』じゃろ。あるいは『さかもとりょうま』の『ぴすとおる』……ええと『すみす・あんどう・おっさん』……だっけか? しかし、やはり余が使うべきで
「いや、『じゅう』なら『わとそん』……つまりここは私、キリンの出番だ! 名探偵……の助手でも別にいいし!」
「キリンさんはケガ人でありましょう。ここは目上のものである『さばんなちほ~の先生』こと、わたくしヘビクイワシが! ハナコ先生も一番頼りにしてますしぃ!」
「ケェーンッ!!」
「うもももーっ!!」
「クエェーッッ!!」
「うにゃー!! せまいところでケンカしないでよっ!」
フレンズ達は車内で大騒ぎのやんややんや。
……まあ、車載機銃の「射手」の件は、おいおい考えるとしよう。
とりあえずこのまま車でけものみちを走り、昼間に渡河した「大きな川」の近くにセルリアンをおびき寄せていきたい。
セルリアンの鉄の「
湿原を流れる「大きな川」の水量で、毒物を希釈して流してしまおうというわけだ……。
この「セルリアン沈没」作戦をフレンズ達に話すと、カラカルがいの一番にこの作戦の大きな問題点をあげる。
「ちょいまち。なんとか『じゅう』でアイツを傷つけても、あのデカイのをどうやって川に沈めるのよ?」
「う~ん。そう、それも考え中なんだけど……」
作戦は問題だらけなのだが、さあどうすべきか……。
「ヤツの硬い殻そのものが『重石』になる。どうにかして流れの速い川に沈めることさえできれば、陸に上がってこれない……と思う……。いちおう、私独りでできるいい方法がある。ちょっとキケンだけど……」
「あ、あんまりアブナいやり方は止めて欲しいんだけど……」
「私だ!! 私が戦うぞっ!! 犯人を崖から川に突き落とすには、このキリンのパワー!! かようサスペンス劇場!」
脚を負傷したキリンが名乗りを上げる――ドコからそういう言葉を知ったのか知らんが――だがしかし、足腰が立たないレベルのそのダメージではとても……。
フレンズ達でそうこう作戦を練ってあれこれ相談している間も、車両は湿地帯を走り続ける。
なるべく水たまりを避け、固めの地面を走っていくが、中にはタイヤが半分ほども沈んでいくような沼地もある。だがさすが軍用車両だけあって、湿原の悪路でもぐんぐん進む走破性!
カンムリヅル、ニシキヘビ、ナイルワニといった地元の「水辺出身のけもの」たちが、通りやすい道を案内してくれるという、地の利も我々にある。
が、それはセルリアン側も同様……。我々を追いかけるヤツにとっても、必然的に走りやすいルートになってしまう。
軽量・低重心のコチラのほうが、不整地での加速と安定性の点では上だが……。しかしセルリアンの追跡も相当しぶとい。完全に振り切るのは無理だな……。
「地面が滑りやすくて……いちめん『おふろ』みたいな『しつげん』なのに、この『くるま』はよくこんなに速く走れるわね!」
「きっと『水辺のくるま』よ、脚が水辺に『てきおう』しているのよ! 博士の話の受け売りだけど!」
カラカルとキリンがこんなことを話している。
確かに彼女らの言う通り、このワーゲンはタイヤが特別仕様だ。車体と比較してちょっと重くて、最高速は落ちるものの、湿地用のオフロード向けの足回り。
運転時の感覚で分かるのだが、湿った柔らかい土に対してすばらしいグリップ力を発揮している。さらにバッテリーの燃費も良く、このまま一晩中でも走れそうだ。
さて車の性能の良さはともかく……問題は運転のほう……。私の負傷した左手は――サンドスター温泉から離れたせいだろうか――だんだんと握力が弱くなって、ほとんど片手運転の状態になってしまっている……。ジャパリワーゲンが
と、その時!
「うおっ!!」
けものみちの路傍のアリ塚、その上に座っていたアードウルフを確認したのも驚いたが、さらに彼女がそこからジャンプしてワーゲンに飛び込んできたのにはもっとビックリだ!
「きゃあ! ……おっ、おひさしぶりです!」
「ア、アードウルフ! で、でかいケツをどけてちょうだい……」
「ああ! すいません!」
助手席のカラカルに飛びついてきたアードウルフは、すばやく身をどける。
カラカル、キリン、ニシキヘビ、ナイルワニ、ヘビクイワシ、カンムリヅル、そして私……もともと定員4人オーバーしている車内がさらに狭くなる。鳥フレンズのふたりは、車体の端につかまりながら、ほとんど飛行している状態だ。
「どーもハナコさん。『逃げたのになんで戻ってきた!?』って顔してますが、わたしだって、何かお手伝いしたいですっ! それに他の子も――」
「イヤ、マジでいい所で戻ってきてくれたよ、助かるッ! アードさん、この車の運転代わってくれ!!」
私は車体をぺしぺしと叩いて、アードウルフに頼んだ。
初めはきょとんとしていた彼女は、言葉の意味を理解するとたいそう驚いて叫んだ。
「え!? ……えっ、ええぇえぇっっ!?!? ちょ、ちょっ待って下さい!! く、『くるま』って、コレ……この走ってるののコトですよね……!! う、うんてんって……わ、わたし……この前『ばいく』ならうんてんしましたけどぉ、でもぉ~……!!」
「だいじょぶだいじょぶ!! へーきへ-き!! アードさんならできるッ!!」
「でもっ! わたしじゃ、そんな……だ、だってぇ、初めてだし……」
「誰にだって『初めて』はあるもんだよ。それに、こないだはノリノリでバイクを運転してたでしょ。問題ないっ。これオートマだし、つまりすごくカンタンに操れるっ!」
私はハンドル、アクセル、フットブレーキの操作を彼女に示す。が、やはり彼女は乗り気ではない様子……。
アードウルフさんは器用なけものであるのだが、こういう時は気が弱くて……。
「ううう……そ、そんなこと急に言われてもぉ~……わたし、自信が無いです……」
「アードウルフ、アンタは急に言ってもゆっくり言っても、いつも自信が無いでしょうがぁ~! 今は迷ってる余裕が無いのよっ! 後ろのデカイのを見れば分かるでしょっ!」
「くるまっつうのは、どうやら『かばんさん』の操っていた『バス』の仲間らしいけど……だいじょーぶ、このくるまは小さい種類だし、あなたでもなんとかなるって! ハナコができるくらいだし!」
カラカルとキリンが必死に説得する。
「ええい! こーなったらもうアタシが『うんてん』する! くるまを木にぶつけるかもしれんけど!!」
「いやいや、ここは名探偵の私が『うんてん』だ! 川に突っ込んじゃうかもだけど!」
「そ、それは困りますよぅ! じゃあわたしがやります!」
「どうぞどうぞ♪」
「がんばって♪」
「ウワーッ! つい『やります』って言っちゃった~っ!」
カラカルとキリンのコンビネーションで言質を取られたアードウルフが、運転席に放り込まれる。
「まあまあ。騙されたと思って(ホントに騙されてるけど)やってみて下さいよ。『運を天に』まかせると書いて……ああ、これは前にも言ったかな……とりあえずファイトです! ガッツだ! がんばれっ!」
「ぐぬぬ……こーなったら、やぶれかぶれです! フレンズは度胸だぁっ!」
覚悟を決めて運転席に座ってハンドル操作を始めるアードウルフ。
しばらく隣で様子を見ていたが……予想通り、以前にバイクを上手に操っていた時と同様に、巧みな車両操作を披露してくれたのだった。
「わぁははは~っ! やってみると『くるまのうんてん』もなかなか面白いですっ!」
「やっぱノリノリですやんか。しかし後ろのぶっそうなヤツと一緒のツーリングなのが、ちょっと残念ですけど……」
「……あのセルリアンをやっつけたら、またみんなで一緒に『くるま』に乗りたいですね……。さあ飛ばしますよっ!! みなさん落ちないように、よく掴まっていて下さいッ!!」
自信をつけたアードウルフを尻目に、私は後部座席に設置された後方機銃「MG42」の発射準備をする。
後部座席の後ろの荷物入れのフタを開けて弾薬箱を取り出し、中に収まっていたいくつかの50発装弾の給弾ベルトをマシンガンに装填する。
トランクに一緒に入っていた絵付きの「説明書」を確認する……が、付属のドラムマガジンがどこを探しても無い。
「弾帯をドラムに詰めて使いたかったが……仕方がない、カラカル、銃を撃つのを手伝ってちょうだい!」
「にゃぬ!? その『じゅう』は手伝いが必要なのかっ!? ヨシまかせろっ!!」
「あ、ところでめちゃくちゃまぶしいにうるさいので、覚悟してね……」
気休め程度かもしれないが、カラカルたちは銭湯のタオルを「けもの耳」に巻いて、機関銃の大音量に備える。
さあ! 左手でマシンガンのストック上部を押さえ、右手で引き金を引き……セルリアンの「弱点」を機銃掃射で攻撃する!
瞬間!
文字で表すなら「ガリガリガリガリガリッッ……」とでも書けるだろうか……車でコンクリート塀をひどく擦ってなおもアクセルを踏み続けるような……あるいは黒板やガラスを金属のツメで引っかき続けるような……それを短い間隔に凝縮したとような叫び声……。
「うにゃにゃぎぃーッ!!」
「きゃ~っ!! 本当にうるさいですーっ!!」
次々に叫び声を上げたり、社内にうずくまるフレンズ達。アードウルフの操縦も若干の動揺を見せて、さきほどまで安定していた走行が急に蛇行する。
「わっ、大丈夫かみんな……!?」
私はセルリアンを狙いながらも、フレンズ達の目と耳のほうが心配で、射撃を中断する。
MG42の発射速度は一般的な軽機関銃と比べても非常に速く、毎分1,200発(=毎秒20発)。発射間隔が短すぎるために、発射音がつながって聞こえて、独特な轟音となる。「布を切り裂く音」と呼ばれ、MG42本体も「ヒトラーの電動ノコギリ」とあだ名されたそうだが……。
「ぐももぅ~……まるで……ゾウがキバで木を切り倒す音みたい!」
キリンは耳を抑えて目をしかめて、サバンナのけものらしいたとえを言った。奇しくもフレンズも、ヒトと似通った発想に至ったらしい。
「なんてうるさいし光る『じゅう』!」
「や、やっぱりみんなにはキツいか……」
「だ、だいじょうぶよっ! 初めだからちょっとビックリしたけど……さあ、ソイツでセルリアンをやっつけちゃって!」
とカラカルが明らかなやせ我慢をして笑って言い、他のフレンズたちも同意する。
「ヨシッ!! こいつはやかましくて眩しいぶん、すごく強い武器だから! あんなセルリアンなんかすぐ片付けてやるッ! キツくてもちょっとの間だけ辛抱して下さいねッ!!」
射撃再開! ……とその前に、ワーゲンと後方のヒュドラ・セルリアンとの距離は……目測では200~300m程度だろうか。
さらに正確に計算する。以前に「戦車のセルリアン」と戦った時と同様の「角度のミル」を使う。
浴室でヤツと近距離で対峙した時に分かったことだが、横幅は2.4m程度であった。
そして今、私が腕を伸ばして観測すると、ヤツの横幅は私の指3本と同じ長さに見える。この3本指は「100ミル」の角度である。
(老若男女問わず「ヒトの体の
目標物の幅(m)×1000÷ミル角度で、目標までの距離をメートルで計算できる。今回は、2.4×1000÷100=240……やはり距離は240m程度か。
200~2000mまでの目盛りのあるタンジェントサイトを使って、本格的にセルリアンに攻撃を開始する!
「よーしッ!! 『電ノコ』の威力を喰らえっ!!」
先ほどと同じく、閃光と轟音とともに、7.92×57mmモーゼル弾が発射される!
だが、さきほどはひどく驚いていたフレンズ達が、今度はさほどでもない様子……。これは……。
……軍用犬、軍用馬、軍用伝書バト、そして軍人……ヒトを含め、動物はみな訓練しだいでストレスフルな環境に「慣れる能力」がある。
セルリアンという脅威の存在するジャパリパーク、その厳しい世界に棲むヒト化したけもの達「フレンズ」は、現代人などよりはるかに「慣れる能力」……いわば「つらい環境をも友とする能力」が高いのかもしれない……。
「実はこの銃、独りだけじゃ使うのが難しいんだけど……みんな、よければ協力してくれますか?」
「あったりまえっじゃないッ!」
頼りになる返事が、すぐさまフレンズ達から返ってきた。
「
「なんだそりゃ? で、意味は?」
「分割統治法……分けてして攻略せよ、かな。要するに、『大きなもの』は『小さいもの』に分けて、ヤッツけてしまえ、という意味だけどね」
「おお! その『ぶんかつとーちほう』をやろうってわけね!」
「ハナコさん、いったいどうするんです?」
カラカルとアードウルフが尋ねる。
「ばらばらさつじんじけんだな! 大きなセルリアンを小さい破片にバラバラにするってトリックねっ!」
キリンが相変わらずの素っ頓狂な発言をした。
「ぶ、物騒な……。セルリアンを
「しゃれではない! 名探偵の名推理だ!」
「……いや、できればそんな強力な攻撃をしたいけど、残念ながら全然違うよ」
「なんだぁ~」
「『難問は、解くのに適切で必要なところまで分割せよ』と同じように言った、デカルトというヒトもいたけど……。ま、簡単だよ。みんなでそれぞれトクイな事をしてもらって……難しい大きな事を、簡単な小さな事に分けてやってもらうってだけの話」
「アッ、それ、かばんさんも同じことを言っていたそうよ! 『こんなんは群れで分け合え』って!」
……そ、そうだったの……?
やはり「かばんさん」は、学があるなぁ……。
ジャパリパークの英雄はさすが聡明でいらっしゃったのだ……。
さあ、フレンズの協力を得て、機銃掃射を「分担作業」で行う。
まず、運転手はアードウルフ。
「わははははっ!! 後ろだから見えないけど……大きい分、すっごい強い『じゅう』なんですねェーッ!!」
貴女……気がでかく、というか、めっちゃハイになってるね……。ハンドル握ると性格変わるタイプ?
機銃の射手は私……。目標のダイヤモンドの「へし」の「点目標」めがけて「固定射」で手前から奥へまでを往復して射撃する。
やはりすごい反動だ! 発射速度高すぎて、フルオート射撃オンリーのMG42では命中精度を維持するのが難しい!
「にゃにゃにゃ……!」
その私の左隣で、弾薬箱からせっせと給弾ベルトを送るのはカラカル。
こうしてきちんとベルトを機関部に送らなければ、
「うみゃみゃみゃ……みんみ~!!」
……それにしても、ねこじゃらしで遊ぶネコ感ある……。
「せっせ!! せっせ!!」
「ちまちま!! ちまちま!!」
「高貴なるやんごとなき余が、こんな地味なコトをするハメに……や、けっこう面白いのう、ハマるのう」
弾薬じたいは豊富にあるのだが、用意された給弾ベルトの数が少ない。他のフレンズ達は「バラのライフル弾」を、使い終わったベルトリンクに装填する作業を行っている。
こうしてベルトに付けておかないと、機銃で撃つことができないので必死の作業だ。
そして機関銃の「観測手」は目の良いキリンだ。
「もうちょっとアッチ!! ああ行き過ぎぃ!! もっとコッチよっ!!」
マシンガンの弾丸には5発に1発ていどの割合で
このジャパリパークのマシンガンの曳光弾は「虹色」とちょっと変わった色をしている。
その虹色の光る筋が、夕闇を切り裂いてセルリアンに向かって伸びる……銃撃が残像を残して、太い軌跡がロープのように銃口とセルリアン結ぶ……。
この光る銃撃がセルリアンの輝く「へし」に当たっているかどうかを、視力に優れるキリンに目視確認してもらうというわけだ。
「ああもうじれったい!! ソッチよソッチぃ!! 逆よっ逆ゥッ!!」
し、視力はバツグンに良いのだが……語彙力に問題が……。
「だぁーっ!! どっちだよぉ!! あっちこっちそっちじゃあ全然分かんねェーっ!! 脳みそ小さい上にボケたかァッ!?
「うもも~ん!! ひ、ひどぉ~いっ!! うわ~ん、ハナコが怒ったぁ~……!!」
ついキレてしまって、キリンは泣いた……。
「ど、怒鳴ってごめんよ……。ひどいことも言って……。もう怒らんから……」
「ぐすん! ずびびびっ! ホントウねっ!」
「……じゃ、じゃあ私の背中だ。背中を指さして、方向を示してちょうだい」
「うもも~ぅ。分かったわよぉ~」
「よし、これは我ながら、名案――あぁん💛 あはははは!! くくく、くすぐったい💛」
「うももも~~ここがええのんか~」
「あはははっ!! いやぁんっらめぇ~💛 ……って! こ、こんなことやってる場合かよっ!! エッチな指使いすんなっこのバカキリン!!」
「うも~~!! 怒らないでよ~!! ウソつき~!!」
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