桃源郷

あの頃の宴……私は幾度となく想起する。

交わす笑いは言葉を色付け、幻想ながらも桃源郷を描いた。

人々は共同体を重んじていたのだ。

去って後、都会の喧騒は個人を踏み潰してゆく。

一人喉を乾かして、高く空に映った月を掴もうとするのだ。

あの桃源郷が懐かしく……仲間へ微笑みかけるなどする。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る