今日も、異世界なので寝ましょうよ。

螺旋 ユエ

第1話 おはよう、おやすみ

「__ふあぁ。」

起きると、朝でした。

おはようござい…ま…す……眠たい。

おやすみなさ~い。


「__って起きんかっ!」

ゴン。

痛いです、なんでグーで殴るんですかね。

この人には少しは遠慮とかないんですかね。

「ふぁ…、なんなんですか、せっかく寝ようとしていたのに…、

 起こさないでくださいよ…、咲希ちゃん~。」

「学校に遅れるでしょ、遅刻して留年したらどうするの!」

海原 咲希。

艶やかな長い髪の毛が美しくて、その髪は人の目を引く、

ハーフだという彼女の瞳は海みたいな綺麗な澄んだ色をしている。

スカイブルーといった所か。

人からは生徒会長という肩書と共に慕われていて、

世間の評価は〝超人完璧人間〟


…うまくできすぎじゃね?(あ、でも少し気が強いですよ)

みたいな評価を私は抱いてますけど、ま、世話してくれるからいい人ですね、うん。


「だってさ、学校に住んだら遅刻しなくていいからいいかなと思って、

 頼んだら、却下されたしもう打つ手ないよ…?…zzz…」

「起きろって、言ってるでしょ!それにそこは諦めるな!

 というか、学校にそんなこと頼むなっ!ほらほら起きて~?

 ご飯作ってあげるから~、冷蔵庫開けるよ?」

ご飯も作ってくれるいい人、最高ですね。

何故か、私にかまってくれるのです。

本人曰く放っておくと死にそうだからだそうです。

因みに、彼女と私が出会ったのは私が飢え死にしそうになってたときです。

テヘッ☆みたいなのでごまかしましょうか。


とにかく、ふあっ…やっぱり眠い…。


「おーい、この箱何?」

「あー…、それ…は…妖……精さん…からも…らっ…た…」

彼女はため息をしてから、こう言った。

「何寝ぼけてるのよ。開けちゃうわよ」

「あ…、開けちゃいけないっていないって…」


覆水盆に返らず。咲希ちゃん開けちゃいました。


箱の中から光が溢れ出します。

「何これ!?」

箱の中の光は私たちを包み込みました。


「あー…眠たい…」

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