その日、男性職員の１人、柿村冴人（かきむらさえと）は思い悩んでいた。

彼の仕事は、夜の清掃。

だから、会うのは殆ど夜行性のフレンズだけ。

そんなフレンズたちと触れ合いを楽しむ中、一つ、不純な視線を感じた。

それは先輩にあたる職員、海口達也（うみくちたつや）から浴びせられたもの。

後輩が仕事をちゃんとしているか、そんな視線であるならば、ここまで不審には思わないだろう。

だが……何かがおかしい。

とても、そのような理由で見ているとは思えない目付きだった。

冴人は、達也のそんな視線に、寒気を感じていた。

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