グラジオラス

入学式

春。出逢いと別れの季節。

「いやーほんっと奇跡やわー！君が入ってくれるなんて！」

監督やるわーって笑っているイケメンな男。

俺が今日から入学、入部した光葉高 陸上部男子主将 松川ルイ 3年。

「陸上強くて公立とかサイコーじゃないっすか」

俺は足立 駿介。笹川中出身。種目は長距離中心。去年は駅伝で区間賞とって 都道府県駅伝にも選ばれた。

「これで駅伝もいい感じじゃね？まぁ勧誘もよろしくねー！今年声かけて推薦で来たのは駿介と＿

「駿介ー！入学式遅れるー！」

あの子だけやし」

俺を呼んでいる女。畠中 結奈。同中で幼馴染。種目は短距離。中学の時は何故か駅伝練習もしてた。

「じゃあ、お先に失礼します」

「楽しんでこいよー」

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「えー、入学おめでとう！1年B組、担任の田中です！じゃあ、早速自己紹介を出席番号1番の人から！」

こういう時、足立って不利だよなー、

「足立駿介、笹川中出身。陸上部入部希望。」

よろしくって言ったら拍手がおこる。ポーカーフェイスに見えるだろうが内心緊張バックバクだ、、

『あーぁ。結奈とはクラス違うし、誰も知らんわー、』

そう思いながらボーっと。陸上してそうなやつとか探してたらふと、聞いたことある名前が＿

「樋口 風花。河東中出身。よろしくお願いします。」

河東中＿ひ、ぐち、、

「ふぅ、、か、？」

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