砂
煙草の火は消える
過去への想いを抱いたように
空にフワリと消えていく
白煙とあの匂いと共に
太古の日は過ぎる
さっきまでの自分のように
空居な街を眺め
独りしかいない孤独が
煙草の火をつける
過去への想いを抱いたように
空にスッと消えていく
白煙とあの匂いと友に
煙草の火を消した
目の前は砂のように崩れる
空に舞う砂埃のように
歩いた道に意味はない
太古のように感じる
昨日がずっと昔のよう
だれもいないこの砂の街
そう思えば楽になる
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