「なぜ…」

　僕は人に嫌われる。

　好かれたいとは思う…でも独りがいいとも思う。

　好かれるようにはどうすればいい、僕は知っているはずだ。

　でもソレができない。

「なぜ…」

　僕は人に好かれない。

　嫌われたいわけはない…だから孤独がツライと思う。

　嫌われないためにどうすればいい、僕は知っているはずだ。

　でもソレもできない。

「なぜ…」

「なぜ？」

　寂しくて…ツラくて…でもソレを知られたくなくて…

「平気だよ」

　お前等に何を言われても

「だから？」

　お前等が何をしてきても

　僕は勝ちたがる。

　口論でも…ケンカでも…負けられないと思う…

　避ける術を知っている。

　だけど…僕は避けない。

　避けない…避けない…避けない…

　そんな僕の膝で眠る猫がいる。

　丸くなって…擦り寄って…

「なぜ…」

　僕の膝で眠れるの？

　僕の傍で眠れるの？

「なぜ？」

　でも…ありがとう…

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