声なき告白
まず親指、次に人差し指、最後は親指の代わりに小指。
病で声の出ない彼が度々する手話。
普段は打鍵が彼の声なのに。意味を訊いても答えてくれない。
ふと真似して返したら、彼は満面の笑み。
その笑顔が最期だとは思いもせず。
葬送の後調べれば、涙が止まなかった。
I love you.
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