ハッピーエンド3「学生さんなの?」

「もし……もし……」

「優ちゃんか、ごめん、今日は本当にごめん。俺謝るから、許してもらえるまで謝ってやるぞ、何回だって」


 言い過ぎだろうか?かえって脅迫めいたようにも聞こえるかもしれない。

 だが、これは嘘偽りない俺の本心なんだ、伝わってくれ!


「あ……あ……はは、いつもの優さんですね。」

「優ちゃん!」

「誰でもイライラすることってありますよね。私もどうかしていました」

「そ、それじゃあ、俺のこと許してくれるのか?」

「そうですね……宿題手伝ってもらえたら」

「えっ?優ちゃん社会人じゃなかったの?」

「ふふふ、どう、かな~」


 次の日、彼女の家に行った。

 うん、社会人だったよ。

 年の離れた弟の家庭教師をやらされたけどな。

 それよりも、彼女に実際に会えたのがうれしかったんだ、俺。

 また来てください、か。

 うへへへへへ、変な声でるくらい、うれっしいいいいいいいいいいい。

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