count.6 好奇心
久しぶりに教室に行ってみた。
相変わらず馬鹿みたいに群れてる連中。
その中に、一人だけ群れずにぽつんと座ってる奴がいた。
――アイツ、同じクラスだったのか
それは、あのトイレットペーパーを上から降らせてきた奴だった。
他にすることもないし、俺はなんとなくソイツの元へ向かった。
名前でもきいてやるか。
「……とめきちくん」
近付くと、奴は俺をそう呼んだ。
……俺は"とめきち"じゃねぇ。
富吉(とみよし)だ。
『好奇心』
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