白薔薇でお別れを




ここで何度か書かせていただいたのでご報告しようと思います。

祖母が天寿を全ういたしました。

大往生でしたので、いつその時が来てもおかしくは無かったはずなのですが、やっぱり突然にやって来るその時は、とても悲しいものですね。

離れて暮らしていたのでなかなか会えず、次に会う時には薔薇を持って行こうと決めていたので、お別れに白薔薇を持って行きました。


とにかく急いで向かいましたので、お花屋さんに行ける時間が取れるかどうかも分かりませんでした。もう、何処かのスーパーに駆け込むしかないかなと思っていたら、行く手に花屋が現れました。しかもオシャレな洋花を扱う素敵なお花屋さん。そこで縁がグリーンがかった中輪の綺麗な薔薇を買うことが出来ました。祖母の好きそうな。

なんか導かれたのでしょうか?

駅に着いたらタクシー乗り場でないのに、運よく空車が目の前に止まっていたり、とにかくなんだか全部がタイミングよく進み、ギリギリ式に間に合いました。




「葬式はいらん。死んだら病院から火葬場へ直行して」

明るくサバサバした祖母は嫌みでも裏返しでもなく、本気でそう言っていました。

「面倒なことはいいの。心で思ってくれたらそれでいい」

確かに、亡くなってしまった人には分かりませんものね。お葬式は、生きてる人の為にするもの。悲しみを乗り越える儀式なんだなぁと思いました。




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