雪の花


寒いですね…

もう北の方ではかなりの雪が降っているようですが、こちらは成人式あたりに降るか降らないかくらいです。たまに積もると雪かきが大変で、雪国の方は毎日大変だろうなぁと思います。夏はこちらは命の危険があるほど暑いのでそれも困りものなんですが。


大量に降ると困る雪ですが、はらはらと儚く舞う様はやはり美しく、一片の雪の結晶は驚くほど美しいのはどうしてだろう?と思います。子供の頃、図鑑に載っていた雪の結晶を見て、信じられない気持ちでいっぱいでした。こんな綺麗なものが空から降ってくるなんて、そんなメルヘンなことがあるわけない!って子供なのに夢のないことを思っていました。でも雪が降って、ちょっと大きめな一片を手袋の上に乗せてよく見てみると、肉眼でも見えたのです。綺麗な結晶が。

夢中でいろんな結晶を探しました。形はさまざまで、一つだけでもすごいのに、こんなに何種類もあるなんて。世界には私の想像を越えることが沢山あるんだ!世界ってすごい!と思えた瞬間でした。


世界の不思議を知ったり「世の中捨てたもんじゃない」と思える人の温かさに触れたり、そういう経験があると気持ちが潤ったり、世の中をちょっと好きになれたりする。

そういうことは、雪の花のように、実はそこらじゅうに溢れているのかもしれない。気づかないだけで。疲れすぎていたり、忙しくて周りが見えていないだけなのかも。気づけることが大事なんだ。


そこで視点を変えてみる。

登校拒否などの子供達をサポートする団体の人が、鎧を着け、身の丈ほどの剣を振るって戦う勇者に見えたりします。

彼の敵は「悪意なき常識」だったり「偏見」だったり「貧困」「差別」「蔑み」「いじめ」「虐待」いくらでも出てくるし、全部人間が産み出したものです。自然界のものは一つもありません。マイクロプラスチックや排出しすぎたCO2のように人間が回収しなくてはいけなのです。孤軍奮闘している彼を見ていると、パーティーに参加しないまでも、何か出来ることはないか?と思います。

そんな年の瀬です。

皆さん、よいお年を。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る