ターシャの庭
花を育て始めて、図書館に子供と絵本を借りに行った時に「ターシャの庭」を見つけました。
ターシャ・テューダー
絵本作家であり、ガーデナーでもある彼女の庭は、まるでお伽噺の世界。
夢のような花園です。
バーモント州の広大な土地にある、庭というには広すぎるその夢の花園には
バラや芍薬はもちろんのこと
クラブアップルやライラックなどの樹木に
タチアオイやキツネノテブクロ、パシフィックジャイアント系デルフェニュウムなど、大型植物もイキイキと咲き誇ります。
さらに、大きな池もあり睡蓮も咲いています。
ターシャはカヌーに乗って睡蓮の手入れをするのです。
花だけでなく、野菜や果物も栽培されているこの庭は、期間限定で一般にも公開されています。
私の「死ぬまでに行きたい場所」の一つです。
クラブアップルは海外の桜みたいな感じで
小さな木の実が出来るので、小鳥や動物が食べに来ます。
ライラックは色の名前にもなっているように、とてもキレイなブルーパープルの花が咲きます。香りもとても良いらしいのですが、残念ながら嗅いだことがありません…
タチアオイは日本でも初夏の頃に、道の脇などでも旺盛に咲いているのをよく見かけます。
人よりも背が高く、赤、白、ピンクなどの大振りな花を咲かせて華やかです。
キツネノテブクロも人よりも背が高く、本当にキツネの手袋にぴったり合いそうな、袋状の花をたくさん咲かせます。
デルフェニュウムも日本のものは小ぶりで可愛のですが、ターシャのものはとても大きいです。キレイなブルーのお花が咲きます。
そして、睡蓮といえばモネですが、ターシャの睡蓮も、モネの絵から抜け出たような幻想的な美しさです。
こんな風に、大型な植物は日本ではあまりないし、そういうのが庭にあると、本当にお伽噺に迷い混んだ気分になれそうで憧れます。
ターシャは
各植物の個性を良く解っていて、その植物に合わせた環境を整えます。
だから、花がイキイキと咲くんだろうな。
それに彼女は馬小屋から馬糞をもらってきて
マニュア・ティーという肥料を手作りしています。
私もマネして馬糞を貰ってこようかと思いましたが、肥料にするには干して発酵させないといけないので、匂いやハエが大変だろうと断念しました。
花が咲くと、ターシャは摘んできて部屋に飾ります。
そのどれもがとても素敵でうっとり…
やっぱり、材料がたくさんあって贅沢に使えるのと、新鮮でキレイに咲いているものばかりなので、ただ生けただけでサマになるのですよ。
それを写生したものが絵本の挿し絵になったりするのです。
すごいです。どこまでもby my self.
家も息子が建てていますし、何でも作っちゃうんですよね。
ターシャは少し前に92歳で亡くなりました。
だけど、彼女の庭と
100冊以上出版した絵本は
今も受け継がれ、輝いています。
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