○八月一日
夜中に暑くて目が覚めて、麦茶でも飲もうと思って一階に下りたら、談話室の明かりがついていた。
誰だろうと覗き込んでみたら、なっちゃんがめちゃくちゃ真剣にパンのカビを観察していた。
何故夜中に、と思って話しかけようとしたら、おもむろに取り出した試験管にカビを入れ、悦に入っていた。
音を立てないように部屋に戻る。
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