第18話 じんせいにおいて

 僕の人生において、無駄なものなど一つも無かった。

 熱い友情も、ほろ苦い失恋も、辛い挫折も。

 全て、僕を構成しうる最高のピースだ。

 でも、果たして。僕が歩んで来た道は、本当に正しかっただろうか?

 どこかで、間違ってやしないだろうか?

 答えの出ぬまま、僕は道なき道を行く。


 私の人生において、無益なものなど一つも無かった。

 両親からもらった愛情も。蕩けるような甘い恋愛も。掴んだ栄光も。

 全て、私を満たす大切な要素だ。

 でも、果たして。私の歩んで来た道は、本当に真っ直ぐだっただろうか?

 どこかで、道を踏み外していないだろうか?

 悩み続けながら、私は今日という日を生きている。

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