「25*熊野の神隠し」の神社
刺田比古神社
和歌山県和歌山市/式内小社/旧県社
大伴氏の始祖・道臣命と、当地を治めた後裔の大伴佐氐比古命を祀る。甲斐国一之宮浅間神社誌で、刺田比古命は道臣命の父神で、道臣命の出生は紀伊国名草郡と伝える。本来の祭神は不明。以前は国津神社といい、国津大明神(九頭大明神)という地主神を祀ったといわれる。
また、紀伊続風土記で、祭神は刺国大神と大国主神と伝える。刺国大神は、古事記で大国主神の外祖父神。
鳴神社
和歌山県和歌山市/式内名神大社/旧村社
水戸の神(港の神)の速秋津彦命と速秋津姫命、天太玉命を祀る。本来の祭神は天太玉命のみと考えられるが、社伝で速秋津日古命と伝える。当地は、紀伊忌部氏の本貫地であったが、やがて当社は廃れたという。境内社に神吾田鹿葦津姫命(木花咲耶姫命)を祀る堅真音神社と軻遇突知命を祀る香都知神社がある。
天太玉命は、古事記で布刀玉命、日本書紀で太玉命、古語拾遺で天太玉命。忌部氏(のちの斎部氏)の祖神。中臣(藤原)氏の祖神・天児屋命とともに天孫降臨で降り、ヤマト王権の祭祀を司ったが、記紀神話は天児屋命が重要な役目を担ってる。中臣氏が王朝内力関係で優ってるため。忌部氏の書いた古語拾遺は、天太玉命が重要な役目を担ってる。
竈山神社
和歌山県和歌山市/式内小社/旧官幣大社
神武天皇の長兄の彦五瀬命(五瀬命)を祀る。神武東征で竈山に葬られ、本殿後方に墓所がある。国家神道により最高社格の官幣大社となる。
平群坐紀氏神社(紀氏神社)
奈良県生駒郡/式内名神大社/旧村社
天照大神、天児屋根命、都久宿禰(木菟宿禰)、八幡大菩薩を祀る。本来の祭神は不明。竹内宿禰、都久宿禰は武内宿禰の4子、平群氏の氏祖。皇別紀氏の氏祖は5子の紀角宿禰(木角宿禰)。都久宿禰と紀角宿禰は同神という説もある。
天道根命の後裔・神別紀氏は嫡子がなく、紀角宿禰の後裔・皇別紀氏の婿養子が紀伊国造家、日前神宮國懸神宮の社家を継ぐ。皇別紀氏は伊太祁曽三神と関係がある。皇別紀氏の後裔に、竹取物語の作者といわれる紀長谷雄、紀貫之がいる。
濱宮(浜宮神社)
和歌山県和歌山市/旧村社
日前神宮國懸神宮の元社地に建つ。また、元伊勢の奈久佐浜宮といわれる。第一殿に天照皇大神、第二殿に天懸大神(日前大神)、国懸大神を祀る。前は日前神宮國懸神宮の摂社であったが、今は離れた。
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