信仰
何故か森にいた。何故森にいるかわからない。ずっとここにいるわけにもいかないから適当に歩き始める。すると開けた場所に出た。まるで木がそこを避けるように、道を作るように。その先には古びた寺があった。ゴクリと唾を飲み込む音とミーンのセミの鳴き声が静かな空気に溶けた。
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