高校受験のノート
うるさいほどに赤色が主張して、「動詞は過去形にすること」と訴える。ほんとにこんなに勉強していたのかしら、と疑ってしまうくらい書き込まれた文字列からは、静かな部屋に響くシャーペンのおとが漏れ聞こえるようだった。君を忘れた私が、情熱を向けたもの。
(自分の真面目さにおどろく、高校受験のときのノート)
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