第28話 漂流サバイバル③

朝、通学途中で外国人を数名見かけたんです。近くには友達の家があって、ブラジルに親戚がいると聞いていたのでその人なのかなーなんて思いながら学校に行きました。後で聞いてみたら、なんと密入国の方々だったんです!ここは東京だと言われて船を降ろされたそうですよ。いやいや、ここは島流しのためのど田舎村です。で、その方々がずっと「ワラ」って言ってて、何のことやら「藁(ワラ)」を何に使うのかみんながわからないでいる時に、お調子者のおじさんが「水の事だよ」とテキトーに言ったら、本当にそうだったそうです。「ウォーター(Water)」を発音良く言ってみて下さい。「ワラ」になりません?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る