＜第27話：エルヴィン・スミス＞

　森の中で、なんか金髪の女の子が話している。あれーこれ誰？　もしかしてクリスタ？　だとしたらクリスタが犯人説は外したことになってしまう……。でも他のところで、「クリスタどこいった？」みたいな話もしている。ってことはあれはクリスタじゃあないのか？　だとしたらまだ……あれアルミンいない？　なんで？　お前はさっき（2ヶ月前のことですが、作中の時間的にはさっき）襲われて……ん？

　７巻読んでました。あっっっっぶね。セーフ。

　最初の女がクリスタ確定だったら敗北が確定する上に、先にネタバレてしまうところだったが、西欧人の顔は見分けがつかないので、あれがクリスタである確証もないし、まだセーフ。ということで改めて6巻の話をします。

＜第２３話：女型の巨人＞

　フードをめくって顔を確認して殺さない、というあたり、まあこれは知り合い確定でしょう。いや知り合いこそ殺しておけよ、巨人の里の内通者だろお前は、正体バレるリスクが高まるだけだぞ、しかも相手は天才アルミン先生、そいつを生かすというのは金田一少年・名探偵コナン・古畑任三郎を生かすのと同じことだぞ。俺は古畑任三郎が大好きだけど、つい『今だッ今古畑を殺せッッ！』って思いながら見てしまうという若干倒錯した癖がある。

　まあ何も全員が一枚岩の鉄の意思を持っているわけでもなし、内通している間に情がうつるとか、色々あるのかもしれません。あと、作中人物には誰が探偵役かを見抜くことが出来ないというメタルールもありますな。でもさあ、シリーズものの場合、「まずコナンを殺しておこう」みたいにならないのはなんなんですかね。作者の都合だよ。そりゃあそうなんですけども。名探偵の掟にもコレはなかった気がするなあ。あったっけ。「名探偵を殺してはならない」ってルールが破られる話。もう忘れてしまった……。あっ、つｂなんでもないです。いやタイトルでネタバレしてるからいいのかもしんないけど。ダメか。ダメだろうな。

　で、ジャンと合流したアルミンですが、「巨人の体を纏った人間だ！」と看破しています。さっすがあ。あとは「誰か」なんだよ。

　あ、前書いたかもしれませんが、もう一回書いておきますと、この考察においては、アルミンの台詞は全て真実（現時点でアルミンが知りえない情報であっても、後に真実になる）ということを前提においています。理由は……「そういうキャラじゃんアルミン」という以上のことはないんですけど……でもそうでしょ……。

　さてそうなりますと、「エルヴィン団長が探していたもの…やっぱり…考えたくなかったけど…」という台詞は、まあ「巨人の里の内通者」でしょうな。いや、ちょっと自分でもこんがらがってるんですが、「巨人の里」は俺の独自用語ね。

　ようするに、「巨人サイド」に立っている人間がいて、まあ【旧人類】であっては欲しいんですが、そういうことでもなさそうで、事情はだから現時点では不明なんですが、とにかく「巨人サイド」であることは間違いない。かなり圧倒的な戦力を持っているようにも見えますが、そこは油断せず一応エレンたち側の人類の方の情報収集もしたくて、人類側にも人員を送り込んでいると。で、エルヴィン団長はそのことを察していて、なんか煽るような演説もしたし、炙りだしをしたいと考えている。そういうことですよね。

　ふむふむ、なるほどね、って思いながら読んでいると、こう来るわけですよ。

「やつが本当に『超大型』『鎧』級の脅威だとすりゃ

　そんな複雑な情報を煙で伝達する術はねえ」

　そ

　れ

　は

　準備

　　し

　　と

　　け

　　よ

　って思いますよ。流石に。エルヴィン団長？　マジ？　

　ぜんぜんあるでしょその程度の事態。だって「超大型」「鎧」みたいな、ネームドクラスの巨人がいて、そいつらが非常に戦力的に強いことは完全に周知じゃあないですか。俺なんて「鎧」の見た目すら知らないのにですよ。

　しかもお前、「超大型」が突然消えたメカニズムってほぼ解明されたでしょ。あれも人間が「巨人の体を纏った」状態に決まってるじゃん。エレンから類推してくれよ。っていうかエレンから類推して、「人間側に巨人側が入り込んでいる」ってのが確証に近づいたわけでしょ。ってことは、それが「超大型」である可能性、「鎧」である可能性の方が高いじゃあないですか。だって今まで人里で出てきた怪しいやつらってそいつらでしょ。でそれを炙り出そうとしてるんでしょ。なんで伝達手段がねえんだよ。

　いや炙り出しを度外視するとしても、「めちゃやばいやつらがいる」ことは絶対みんな知っているわけですよ。それすら伝達できねえから９割死ぬんだよ。大丈夫か。ただしかめっつらしているだけのおじさんである可能性も出てきたな、エルヴィン。

　まあでも、ジャンが覚醒してよかったですね。めでたしめでたし。

　でその後の、アルミン先生の陽動はちょっと良く分かりませんでした。

「右翼側で本当に死に急いでしまった死に急ぎ野郎の仇だ～～」

　みたいな発言ですが、まあアルミン先生のことだから策はあって、これは（先述の通り）作中では100点の回答なわけですから、これが意味のない台詞ということはないはず。なんだけど、なんかちょっと良く分からない。

・女型の巨人は少なくとも人間、でエレンを探している（＝現時点でエレンの居場所を知らない）と考えている

・アルミンを確認してアルミンだとわかった上で殺さなかった、ということは、少なからずアルミンに因縁がある人物

　よく考えるとこの時点で矛盾があるというか、じゃあ別に駐屯地っていうか、壁の中でも襲えばいいじゃないって話になるんですが、まあそれはちょっと措いておくことにしましょう。まだ「巨人の内通者がいる」ということはバレてないから、確証を持たせる必要もないみたいなことかもしれないし。でもスパイは疑われた時点でもう証拠がなくても終わりなんですよ。ジョーカー・ゲームで見た。

　エニウェイ、そういう「知り合い」だ、で「知り合いなので手心を加えてくれる」という前提での発言だとしたらですよ。もう呼びかければいいじゃあないですか。

「クリスタ！　それはジャンだ！！」

　とか。

　それで女型の巨人（クリスタ）の手が止まる、ってのはまあ分かるんです。

　でもそういうわけではない。そういうわけではないとして、じゃあジャンを殺させないためって考えたら、例えば、

「ジャン！　君が死んだら誰がエレンの居場所を伝えるんだ！！」

　とかならまあわかる。このメッセージは「ジャンだけがエレンの居場所を知っているから殺すとまずいぽよ」っていう意味合いなので、伝わればジャンは殺されずに済むかもしれない。

　「もうエレンは死んでいる」ってことを示唆するメッセージを（そういうことですよね？　死に急ぎ野郎って。別の人いましたっけ？）送ってしまうとですよ、「じゃあもう関係ないじゃん、皆殺そ」ってなる可能性もありますよね？　ありますよねっていうか、そっちのが高くないです？　エレンを探していて、そのエレンが死んでますよっていうことは、じゃあ無差別殺戮いったろになりませんか。

　あるいはまあ、百歩譲って、巨人を「身内」と信じて、エレンはお前に殺された（＝これは事実ではない）、右翼後方にいる（＝だからこれも事実ではないよ、居場所のヒントだよ）ってことを伝えたとして、まあそういうことなんだろうと思うんですけど、今度はそれを聞いた女型の巨人がジャンに対する攻撃の手を止める必然性がなくないですか。別に情報は情報、殺しは殺しじゃあないですか。ヒントもらったから殺すのや～めよ、って、そういうことじゃあないでしょ？

　まあ何かしらの根拠があって、後に明らかになるはずですが……さすがにこの描写だけでは伝わらないと思うので……ここで「ウォッさすがアンサー・トーカー・アルミン先生！」ってなることを強く期待しています。

・例の黒塗りですが、ライナーだった上に生きていました。なんだよ。期待させやがって。

＜現在公開可能な情報１１．酵母＞

　酵母で腐敗を抑制しているそうです。まあ、発酵は有益な腐敗だというのは有名ですからね。納豆っていつまで腐んないんですかね。