父としての教育と挫折

ポムサイ

父としての教育と挫折

 我輩は父である。


 我が家では食べ物の好き嫌いは許さぬ。


 もし娘が「これ嫌い」と言ったら「それの嫌いな理由を10個言えたら食べなくても良い」と言う。


 大概は10個言えずに食べる事になる。


 我ながら良い方法を思い付いたモノだ。


 ある日娘を叱った時、「お父さん嫌い!」と言った。


 我輩は「なら、お父さんの嫌いな理由を10個言えたら嫌いでも良い」と言った。


 娘はスラスラと10個答えた。

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