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デボラとアビーはメテオラも知っている魔法学校の生徒で、魔法の森と魔法学校でいたずらばかりをしている問題児コンビとして、魔法の森の大人たちや魔法学校の先生たちから要注意をされていた。ただし、魔法学校の生徒たちや魔法使いの子供たちからはとても人気があり、事実メテオラもデボラとアビーのことは大好きだった。
「マグ先生、ことしのしけんなんですが、ないようがむずかしすぎるとおもいませんか?」
「……うん。ほかの先生とも話したんだけど、確かに難しいと思う。……どうしてだろう? なにか理由があるのかな?」
マグお姉ちゃんとモリー先生の話は続き、メテオラが不安になる会話な話を始める。
……いや、不安になっている場合じゃない。僕は卒業試験に合格して、きちんと一人前の魔法使いにならなくちゃいけないんだから……。
頑張って、マグお姉ちゃんに恩返しをしないと、いけないんだから……。
「……メテオラくん?」
モリー先生の声が聞こえる。
「メテオラ? どうかしたの?」
マグお姉ちゃんの声が聞こえる。
……メテオラ? ……メテオラくん?
それはどこか遠いところからの呼びかけ……。メテオラはその声を聞いて、それから世界が急に真っ暗になって……、そして最終的にはなんの音も聞こえなくなった。
メテオラはそのまま温泉の中で意識を失った。
どうやらメテオラは、温泉の中でのぼせてしまったようだった。
そして、次にメテオラが気がついたときには、そこはだんだんと暗くなり始めた空の中だった。魔法の森の温泉も、モリー先生の姿もない。ここは魔法の杖の上。背後に人の気配を感じる。それはマグお姉ちゃんだった。
「……マグ、お姉ちゃん?」メテオラは言う。
「メテオラ! 気がついたのね。よかった」
本当に嬉しそうなマグお姉ちゃんの声。
「えっと僕はどうなったんですか?」
「メテオラ、温泉の中で意識を失ったんだよ。それで私は慌てちゃって……、でもモリー先生が冷静な処置でメテオラを治療してくれたの。それで、大丈夫だっていうから、急いで家まで帰ろうと思って、今帰っている途中なの」
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