本当にあった不可思議な話

流々(るる)

まえがき

 言霊ことだま――言葉には、そこに宿り、何かを引き寄せる力があると言われています。

 きっと文字にも似たような力があるのでしょう。


 だから人は夢を口にし、叶えようと文字にする。


 言葉にすれば――文字にすれば必ず叶うというものではないけれど、否定的な言葉や自虐態な言葉を連ねるよりも、きっと目指すものに近づくはず。

 負の効果、陰の世界を常に口にしていると、気づいた時にはそこへ向かってしまっているかもしれません。




 ここに記すことは私が体験してきたものです。

 これまではごく近しい人に、ごく一部を語ったことがある程度です。

 文章を書き、誰かに何かを伝えることを楽しむようになった今、文字として残すことは何か意味を持つかもしれない、そう考えました。

 怪談話のように恐怖を煽るように伝えるというのは、何か本質を歪める気がしているので、回顧録として記します。

 あとがきまで読み終えて頂いた時、冒頭で触れた言霊の意味合いも理解して頂けることでしょう。



 それでは、本当にあった不可思議な話をどうぞ。

 

 

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