あごひげ伸ばしすぎて膝まで届いた
タツキ
1日目
生きづらい世の中だと思ったのはいつからだろう。
理不尽にも実家から追い出された冬の寒い日?
生まれた家を理由に大好きな人と一緒にいることが許されなかった夏の昼下り?
剣術で出稽古に行った時に化物呼ばわりされ投石された秋の夕暮れ?
親友を自殺へと追いやったと知ったあの春の朝?
母を亡くした幼き頃?
自分が生まれた瞬間?
いつからかは、誰にもわからないと思う。
きっといつまでもわからないと思う。
生きていくことは辛く痛い。
それさえ知っていれば、明日を迎えられる勇気を少し持てた気がする。
明日は晴れるらしい。
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