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 部屋の明かりが消える。


 闇が訪れる。


 カサリッ……と音がする。


 幸一は絶叫した。


 幸一は、痛む頭を押さえて立ち上がる。


 その瞬間、部屋の照明が一瞬戻り、また、直ぐに明かりが消え、暗闇が戻る。

「いいいいっ、一体何で!」

 幸一はよろめく。


 カサリッ……  


「ううっ……嫌だっ!」

 

 カサリッ……  

「ひっ!」







 キリッ……   




 キリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリッ!


「うっ」


 この部屋で、一体何が起っているのか、幸一はさっぱり掴めなかった。


 不気味な音が、闇の中で動く。

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