青春の群像(第4部)8 程なく着陸態勢に入りイスタンブールの空港に着陸したのです、機を降りるとトルコの日本大使が出迎え、大使の山川です、後2時間後にエジプト航空機のカイロ行きの
青春の群像(第4部)8
程なく着陸態勢に入りイスタンブールの空港に着陸したのです、機を降りるとトルコの日本大使が出迎え、大使の山川です、後2時間後にエジプト航空機のカイロ行きの便がでます、昼食の、
場所が用意してあります言うので、お世話になります、その後の中東の様子はどうですかと聞くと、イスラエル国境での軍隊は総て撤退したそうです、飛行制限も解除されました、ゴラン、
高原、エジプトの砂漠には、
多くの破壊された戦車、装甲車の残骸が放置してあるそうです、イスラエル政府は内閣総辞職して総選挙が来週行われると言う事です、タカ派である与党は苦戦を強いられると言う情報で、
すと話したのです、そうですか穏健派の政府が出来ればいいんですがと言うと、パレスチナ解放戦線も分裂している見たいです、まだまだ予断を許しませんと言ったのです、ビールで乾杯、
してランチを食べたのです、
食事が終り真一がトルコはとても親日の国だそうですがと聞くと、ええ、とても日本人には親切な国です、日本政府も多大な援助をしていますと話したのです、ともかく今回の紛争が早く、
終って一安心ですと大使が言たのです、色々歓談している内にそろそろ時間ですと職員が言うので、空港にもどり大使に礼を言ってカイロ行きの飛行機にのり込んだのです、二時間で、
カイロ空港に着陸すると、
エジプトの外務大臣と日本大使が出迎えて、外務大臣がようこそ起こし下さいましたと言うので、ご招待ありがとう御座いますと握手をしたのです、大使がこれからホテルに入り、晩餐会、
の前に大統領と会談の予定ですと言うので、宜しくお願いしますと言うと、外務大臣が晩餐会でお会いしましょうと帰って行ったのです、大使がホテルに迎えに行きます、大使館の山田が、
滞在時のお世話をしますと紹介すると、
山田和子と申しますと言うので、宜しくお願いします、こちらは椎名美樹君ですと紹介すると、アラブ語は少ししか話せませんので宜しくと言うと、山田が承知しましたと答えて、車に、
案内してホテルに向かったのです、6時から1時間会談の予定です、まだ時間がありますのでシャワーを浴びてくつろいでくださいと言うので、それではシャワーを浴びたたら、打ち合わ、
せをしましょうと言うと、
1階のレストランでまっていますと和子が言うので、2人はいったん部屋に入りシャワーを浴びて1階のレストランに行ったのです、コーヒーを頼み、戦後の状況を聞くと、日本の協力にて、
早期停戦がなったと大統領は凄く喜ばれているそうです、村上補佐官に会うのを楽しみにされていますよと言うので、エジプト軍の様子はと聞くと、今回の大勝利でイスラエルに侵攻すべ、
きだとの声が高まっているそうです、
大統領と参謀総長は日本の協力がなければ惨敗している所だったのだ、侵攻しても勝てるわけがないと言っているのですが、青年士官達はそうは思っていないようで、こまっているそう、
ですと言うので、勝てばかったで過激な事を言うやからが出てくるもんです、イスラエルが二面作戦をせずに、まずシリアの基地を叩いて、航空機と戦車で一気に侵攻すればいま頃は、
カイロは占領されていましたよと言うと、
そうですか、彼らは実態は知らないのでしょうと言うので、過激な将軍はと聞くと、大統領の親族でハッサン将軍だそうです、年は43才と若いですが親族なので大統領が取り立てたのだ、
そうです、第一師団の師団長だそうです、今回の撤退にも反対したそうですが、3個師団が撤退したのでやむなく第一師団も撤退したと言う事ですと言うので、戦っていれば痛い目に会っ、
ていますよ、
やらせてみれば良かったかもしれません、そうすればいま頃は牙を引っ込めた事でしょうと言ったのです、イスラエルの様子はと聞くと過激な将軍は更迭されたそうですが、その後軍籍、
を剥奪されたそうですと言うので、剥奪とは厳しい処分だが何かやらかそうとしたのかなと言うと、イスラエル政府は発表していませんが、なんでも停戦後シリアを爆撃しょうとして、
F15がシリア領に侵入して、
撃墜されたそうです、シリアは停戦違反だと言っているそうですが、イスラエルは黙殺したと言う事です、シリアはそれ以上はクレームはつけていないそうですと言うので、何機が攻撃し、
たのと聞くと、1機だそうですと言うので、たった一機とはおかしな事だなと言うと、更迭された後なので子飼の部下しか動かせなかったのではないかとエジプトの政府関係者は言ってい、
るのですが、
停戦が破られるのを恐れて、エジプトは公式には声明はだしていませんといったのです、イスラエルに行けば何かわかるかもしれんなと言って、わかりました、参考になりましたと言うと、
もうじき大使が向かえにきますと言うので、それでは着替えてきましょうと美樹と部屋に戻り、真一はモーニング、美樹はナイトドレスに着替えたのです、一階に行くと大使が来ており、
それでは行きましょうと言うので、
車に乗り込み大統領官邸に向かったのです、大勢の政府首脳と挨拶して、大統領の元に行くと、良く来てくれました大統領のアサドです、今回は貴方のお陰で早期停戦に持ち込めました、
と握手をしたのです、席には日本側から現地の大使館幹部と真一に美樹に通訳の山田が座り、エジプト側は政府首脳と参謀総長と師団長が列席したのです、大統領補佐官が開会を宣言して、
会談に入ったのです、
参謀総長があの作戦は村上特使が立てたのですかと聞くので、そうですと言うと、あのイスラエル軍の補給基地の座標点は正確でしたが、どうして分かったのですかと聞くので、それは極秘、
事項なので、申し訳ありませんず明かす事はできのせんと言うと、日本は情報の収集に力を入れているんですねと聞くので、わが国が先の大戦で米軍に敗れたのは、一に国力の差、二に情報、
収集の甘さです、
近代戦は総力戦ですから、戦いの前に勝敗をつけなければなりません、日本のことわざに己を知り敵を知れば百戦あやうからず、と言う言葉があります、敵とは敵の情報です、司令官の特質、
武器の性能、兵站能力、兵の士気の高さ、侵攻ルートなどですと言うと、貴方は軍人ですかと聞くので、いいえ、外務省の分析官です、と言うと、なる程情報の専門化、と言う訳ですかと頷、
いたのです、
ハッサンがあのような作戦でなくても我々は勝てたのですと言うので、ほう、どうやってですかと聞くと、国境には4個師団10万の兵力が待機していたのです、イスラエルはたった二個師団、
の兵力ですと言うので、山田に正確に通訳するようにと言って、イクラ兵の数が多くても、火力ではイスラエル軍の1個師団にも満たないでしょう、あっという間に蹂躙されますよ又あそこ、
で戦えば、
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