愛しのジョアンナ


おれは

無人島で

乳牛と暮らしていた

名前はジョアンナだ

今日も朝からジョアンナの乳首を弄ぶことにした

「いっぱいあるじゃんかよー、乳首」

「んもおー」

ジョアンナの乳首を一つずつ丹念に愛撫していった

新鮮なミルクが飛び出した

「見ろよジョアンナあ、こんなにいっぱい出ちゃって………」

「んもおー」

早速、バケツいっぱいに溜まったジョアンナのミルク

それを目の前でがぶ飲みしてやった

今しがた搾られたばかりのミルクがおれによって飲み干されていくのをジョアンナはじっと見つめていた

その視線を感じた

「甘いよ………ジョアンナのミルク」

「んもおー」

気付けば昼になっていた

ジョアンナの散歩の時間だ

「ねえジョアンナ………この島でぼくときみの二人っきりになって、もうどれくらいの月日が流れたんだろうね?」

「んもー」

「そうかそうか、もうそうなになるのか」

普通に会話が成り立った

太陽は輝いていておれはそれが少し眩しくて嫌だったから眉間に皺を寄せた

ジョアンナを見た

ジョアンナはどう思っているのだろうか?

やがて海が見えた

まあいつも海しか見えていないのだが

「海だ!」

おれは言った

ジョアンナも言った

「んもおー」

人間の女性がいた

人間の女性がいた

おれは近寄ってみることにした

女性はうつ伏せで倒れていた

長い髪が浜辺に散らばっていた

「なあ、あんた大丈夫か?」

「んー………」

意識はあるようだった

漂着したのだろうか?

「どこか怪我をしているのか?」

「ここはどこ? 船が引っくり返ってしまったのよ、もう何日も漂ったわ………」

目と目が合った

「お腹が減って死にそうなのよ」

おれは頷いた

そしてその晩、ジョアンナを焼いた


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