誘われるがままに


いつもの道が

異なる場所へと

繋がっていた

夏の陽射しがかなり濃くて

必然的に

わたしの足元の影を浮き彫りにさせた

握り締めていたアイスは

もう半分以上、溶けてしまっていて

わたしはなんだか

何もかもどうでもいい感じ

ふらりと

その中へ迷い込んだ

正気ではない

今ならそう断言、出来る

だが誘われるままに

わたしの影がそこへ連れて行くのだ

「さあおいで………」

取り返しはつかない


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