入学式で

鳩に突かれた

あり得ないくらい凶暴だった

それまで呑気にくるっぽーなどと言っていたが

わたしが現れた瞬間に暴徒と化した

まるで前世でわたしに強姦殺人されたとでも言わんばかり

とんだ言いがかり

鳩が死に物狂いで迫り来る恐怖

それをあなたにも教えてあげたい

これからの三年間に暗雲が立ち込めた瞬間だった

「随分、凶暴じゃん！」

わたしは叫んだ

わたしの眼球をくり抜きにかかっていた

おそらく鳩の大将的、存在がいてそいつの指示によって的確に襲い掛かっているのだろう

勿論、最終的に人類の勝利が揺らぐことはなかった

わたしは鳩の生肉を頬張りなるべく不敵に見えるよう笑った

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