きみのいない部屋
朝
きみのいない部屋だった
目覚まし時計は鳴る気配が無かった
見えない箇所に欠陥を抱えているのだ
おれは起きた
何の用も無い世界へ着地した
あのまま夢の中で埋没していても構わなかったが
諦めてのっそり着替えて表へと出た
実際にはまだ夢の中だ
自分が目覚めていると思い込んでいる夢なのだ
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