素敵なバス


まだ夜が明ける前の

町の外れの

誰もいない場所に

バスは来る

今日が

その日だと

少年少女たちは

わかっているから

昨夜、寝る前には

お菓子を詰め込んだリュックを

そっと枕元に置いておいた

バスが来る

バスが来る

けれど目覚まし時計は鳴らない

だからそのバスに乗ることは出来ない


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