定年後


少女が考案した

いちご星人によって

わたしは焼かれた

レーザー光線を放つのだ

未来

それはたった今

わたしは焦げた

恐ろしい世の中になったものだと思った

ごめんなさいの代わりに派手なネクタイを頂いた

そんなもの欲しくなかったが喜ばないわけにはいかない

機嫌を損ねるとこれ以上、どんな酷い目に遭わされるかわかったものではない

既に孫の算数ドリルがわたしの肛門を塞いでいる

ぐぬぬっ

苦痛とも快楽とも言えない純情な感情に支配される心

セーターを着た小太り達に弓で一斉、射撃

元、軍人のわたしでもさすがに歯が立たない

味方は球体のみ

連中は寝癖をワイルドと言い切って

まるで空き缶を踏み潰すのは悪いことではないとでも言いたげ

そこにあるから殺す

そのような完璧な方程式がわたしを追い詰めた

服に汁が垂れた

口内はいつの間にか詰め込まれたマーガリンでいっぱいだった

思い描いていた老後とこれほどまでにかけ離れているとは

すずめのノートを借りそこに恨みつらみを書き連ねる日々

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