最悪の夏


後ろ前に

Tシャツを着てしまったことに気付く

喉の辺りで不快、極まる

おれは思う

これ脱いで

これを反対にして

またこれを着るのかよ

あーあ

面倒くせえ

やる前からうんざりだ

そんなの面白くもなんともないよ

そんなことをしていて結局、今年も夏が終わってしまう

利き腕で

精子を搾っては

拭いて

搾っては

拭いて

もういい加減うんざりなんだよ

あのなあ

酪農家だってこんなに頻繁には搾ってねえよ

精子を搾るなよおれはもう

精子、精子、精子

吐き気がする

全く吐き気がする最悪の詩だ


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