詩の集まり

ぼくらの名言集

「お願いします

　子供には内緒にしてください

　挟んでください」

「煙が上がっています

　風向きから言うと我が家は大丈夫です」

「水色の墓でしたら

　早急にご用意、出来ると思います」

「うちの犬がまさか初めて海を見て

　第三形態に移行するなんて思いませんでしたよ」

「自由帳を覗いてみたんですが

　全部、灰色でしたね」

「チンゲン菜が狂い始めました

　なんの誇張もありません

　ただの事実です」

「お祭りで飛び跳ねたのは

　おれだけでした

　辺りがやけに静かだったことは覚えています」

「受付がね

　ポン菓子を食べながら

　無言で指差すんです

　あっちに行けって意味らしいです」

「小学生と性行したいなあ

　ってもうそれだけで変態扱いですからね

　この世界は確実に狂っていますよ」

「なんかあの工場が建ってから

　うちの村

　地図に載らなくなったんですよねえ」

「旅行に行ってきました

　移動の手段はもっぱら這うでした」

「宝物を隠したって言うから

　一生懸命、探したんですよ

　変色したバナナの皮だけでした」