本篇6、天下一品
増田朋美
第一章 貧乏くじ
天下一品
第一章 貧乏くじ
「伊能さーん、郵便でーす。」
丁度、下絵を描いていた蘭は、ポストに入れて行けばいいものを、と思いながら玄関に行った。
「すみません、簡易書留が混じっていましたので、訪問させてもらいました。ここに印鑑をお願いしまーす。」
若くて元気のいい配達員。ここまで元気があるのなら、郵便局ではなく、車のセールスとかそういうほうが向いているんじゃないの?と思われるのだが。なんか、もったいない。
「元気だねえ。こんな暑い時に。で、どこに押すんだよ。」
「はい、こちらでーす。」
言われた場所に、印鑑を押す。
「はい、ありがとうございます。あ、あと、こちらもお願いしますね。」
「それも、簡易書留か?」
「こちらは、普通郵便なので大丈夫です。じゃ、また来ますので、よろしくお願いします。」
また来ますなんて、ちょっと使う場所を間違えているのではないかと思ったが、今の若い人は平気でそういう間違いをすると青柳教授から聞いたことがある。
「営業じゃないんだから、また来ますなんて言い方はないんじゃないの?」
「あ、すみません。でも、しばらくここの地域の配達を担当するようになりましたので、また簡易書留などありましたら、訪問するという意味で言いました。じゃ、暑いですので、お体には気を付けてくださいませ。」
「理由をこじつけるのだけは、得意だね。君は絶対、郵便配達よりも、何かのセールスマンになったほうがいいよ。そこまで口がうまいんだったら。最近の若い人は、なかなか適材適所な仕事にありつけないというが、君もその一人ではないの?」
「ありがとうございます。この前訪問したお宅でもそう言われましたけどね。しかし俺、母の看病がありまして、家にお金を送らないといけないので、ちょっと今仕事を変えるのは難しいかなあ。まあ、確かに、子供のころは、セールスマンってかっこいいなと思ったこともあったけど。」
なるほどねえ。高齢化社会の犠牲者か。なんだか、若い人が元気になるのは、これでは無理なのではないかと思わざるを得ない蘭だった。
「そうかあ。まあ、これからの時代、いくら自己実現と学校で教えられても、現実にぶちのめされて、君みたいに、やむを得ず適さない仕事をせざるを得ない若者が増えてしまうと言われるが、どうか、そこでめげないでくれよ。それだけは、中年伯父さんとして言っておく。」
「大丈夫です。俺、頭は悪いけど、明るく楽しく生きる方法だけは知ってますから!」
なるほど。そこを自覚しているのなら、この青年は大丈夫だと蘭は思った。もし、これを頭がいいと解釈していたら、彼も幸せが用意されている保証はないし、本人のせいでないところがかわいそう。
「よかった。大変だとは思うが、その方法を研究することは、忘れないでくれよ。そこを捨てて、身を粉にして働かなければいけないかということはないからね。若い人は、そこを勘違いすることが多いから。って、こんな事を言う、伯父さんも珍しいか。」
ここへきて、初めて笑う蘭だった。
「いいえ、ありがとうございます。正直に言うと、俺は何のために郵便配達なんかやっているのかなあと、悩んでいたこともありましたよ。そんな中で、その言葉を言ってくれるなんて、ありがたかったです。なんか、また仕事を頑張れる気がしました。じゃあ、本当にどうもありがとうございました!」
一礼して、元気よく外へ出て行く配達員。素直な若い人がいてくれてよかったと思う。なかなか他人の話なんて聞かない人のほうが多い中、ちょっとほっとするのであった。
その今時珍しい配達員が持ってきてくれた郵便物を確認すると、一通は、以前墨を買ったところからの簡易書留であったが、もう一通の差出人は「御殿場市民会館」であった。あれれ、御殿場に何かあったっけと思ったが、以前というか、かなり前に人気歌手のコンサートに行ったとき、配られたアンケートに面白半分で住所を記入したところ、以降必ず送られてくるようになったことを思い出した。
「宣伝なんていらないんだけどな。」
言いながらもとりあえず封を切ってしまう。いくら要らない物であっても、一応中身を確認してしまうところは、もう、自分も老けたな、、、と思う。
中身を出してみると一枚のA4サイズの紙が出てきた。広げてみると、
「講演会のお知らせ」
という文字が飛び込んでくる。読んでみると、講師は、小久保哲哉さんという老齢の弁護士さんで、内容は日本の人権問題について、もう一度考え直してみませんかというものであった。
「日本の人権問題か、、、。」
先日沼袋さんに言われた言葉が頭をよぎる。水穂さんは、もう時間がないが、坊ちゃんにはまだまだ時間がある、という言葉。そうだよな。一度だけでも、あいつにしっかり謝罪をしなければと思っていたが、ちっとも実行できていない。多分口で言うだけでは許してくれないと思うけど。そのためには知識が必要だ。日本の歴史なんて、学校で習ったのはどうせ試験でいい点数をとるためでしかないから、すでに忘れている。部落問題を勉強しなおすなら、そういうところから始めないといけないと思っているが、富士にはそれを学ばせてくれる資料も講座も何もなかった。もしかしたら、この弁護士さんなら、何かしっているのではないか。講演が終わった後で質疑応答とか必ずあるから、聞いてみてもいいな。御殿場というとちょっと遠いが、富士駅からほんの少しだけど、御殿場線に直通する電車もあることは知っている。車いすの蘭にとって、関門は途中の沼津駅であるが、それを使えば乗り換えしないで御殿場線へ連れて行ってくれる。御殿場市民会館は、御殿場駅から遠くなかったはず。よし、行ってみよう!と決断した蘭は、同封されていた申込書を広げて、必要事項に記入し始めた。さすがに職業欄に「刺青師」と書くのは躊躇したが、申し込みに特に審査があるわけでもないので、正直に記入する。
それから、二週間ほどたった日曜日。いつも通り、杉三が蘭の家のインターフォンを五回鳴らして、
「おーい蘭、今日も買い物行こうぜ。」
と、いつも通りのご挨拶をするが、返答はない。本来であれば、こんな速い時間に来ないでくれとか、そういう言葉が帰ってくるはずなのだが。
「おかしいな、返事がないや。」
もう五回鳴らしてみるが、やっぱり返事がない。こうなったらと、ドアノブに手をかけてみると、施錠されている。
「あれ、おかしい。鍵がかかってら。いつもなら、この時間に鍵をかける習慣はない人なんだが。と、いう事はもしかして、、、。」
そこで今度は、インターフォンをやめて、
「おい、開けろ!早くしないと、タイムセール終わっちゃうよ!」
と、直にドアを叩くがやはり反応はない。
「たたいても反応がないとは、もしかして、、、。わあ、大変だあ。これは誰かに相談に行かなきゃあ!」
急いで車いすを方向転換させて、自宅へ戻っていく杉三であった。
そのころ、今日は曇っているので、さほど暑くないから、何とか掃除できるかなあと思い、雑巾とはたきを持って、応接室に行った水穂は、エアコンの下に踏み台を置いてそれに登り、ふたを開けてフィルターを外そうと試みた。しかし、それまでの酷暑で使いすぎたエアコンのフィルターには、大量のほこりがたまり、ふたを開けただけでもぼろぼろと落ちる。健康なひとであれば、それが顔にかかってもなんともないが、水穂には酷というもの。たちまち、大量の咳がでて、口の中から魚のにおいと同じくらい生臭い液体があふれ出す。
これじゃあだめか。何度もエアコンの掃除を試みたが、これのせいでやれたためしがない。掃除をしなければ、ほこりがさらにたまって、もっときつくなっちゃうし。無理して、エアコンに手をかけると、更にせき込んでしまうので、今日もだめかとあきらめて、踏み台から降りる。と、同時にざーっと雨が降ってきたので、今日はもう退散か、と思う。
製鉄所の入り口では、丁度番子が交代する時間になって、利用者二人が連絡を取り合っていた。
「じゃあ、後を頼んだぞ。」
という、前任の番子は、顔中の汗を拭きながら、次の利用者に言った。
「おう、わかったよ。それにしてもすごい汗だな。」
「まあな、だって、火の前でずっと天秤鞴を操作し続けていたら、これくらいあせも出るよ。」
「そこまでやる必要ないんじゃないの?だって青柳先生も言っていたよ。あんまり火力が強すぎると、のろばっかり出て、肝心の鉄は減っちゃうって。」
「なんだ、効率よくたくさん鉄ができるように、火力は必要なんじゃないの?」
「そうだけど、あんまりやりすぎると逆効果だぞ。もともとお前はなんでもやりすぎだから、少し加減をして、女にもてることを考えたらどうだ?勤勉こそ男の美学なんて言っているようじゃダメだ。少し服装を変えるとかさ、やってみな。そういうのに無頓着だから、子供のころにブッチャーと呼ばれていたんじゃないの?」
「ブッチャーって言うな、ブッチャーって。いいから早く次に行ってくれ。」
「あんまり急がなくていいよ。お前だけだよ。まじめすぎるほどまじめにたたら製鉄に取り組むのは。」
「いいからはやく。」
「本当に、勤勉だな。」
半分笑いながら、次の番子は、裏庭に向かって行くのだった。
「ねえ、ブッチャー。お願いがある。」
不意にそう声がする。
「ブッチャーっていうな。」
「だって、そう言わないと、振り向いてくれないじゃん。」
振り向くと、びしょ濡れになった杉三がいた。これを目撃した他の利用者が、
「なるほど、やっぱりブッチャーと言われていたのは本当だったのか。杉ちゃんに言われたら、おしまいだ。」
とからかったので、反論できなくなってしまったブッチャーこと、須藤聰だった。
「なんだよ杉ちゃん。」
「あのさ、蘭探してくれない?急に姿が見えなくなっちゃった。家も鍵がかかっているし、たたいても出てくれない。もしかしたら、家の中で倒れちゃったのかもしれない。」
そう言えば確かにそうだ。蘭がどこかへ出てしまうなんて、前代未聞だ。聰が見た限りでは蘭はいつも杉三と一緒だった。買い物に行くにも、演奏会に行くにも何をするにも蘭と一緒だった。そうなれば、蘭が勝手にどこかへ行ってしまうことは、ありえない話である。
「わかった。ちょっと蘭さんのお宅へ電話でもしてみようか。もし、施錠されていても在宅されていたら、電話すれば出てくれるはずだからな。」
と、言ったにはいいが、番号を知らないことに気が付いた。杉三に聞いても文字を読めないので、答えは得られないことは知っていた。
「ちょっと待て、水穂さんに聞いてみるよ。」
「青柳教授は?」
「学会に出かけたよ。中に入って待っていてくれや。ちょっと番号を聞いてみてあげるから。」
そう言って、聰は杉三を玄関から中に入れた。
「ここで待ってて。」
と言って土間に車いすを止めてやる。
「すぐ聞いてきてやるからな。」
悪いねとか、ありがとうとかそういう言葉はきたいしていなかった。そういう言葉を杉三から出すのは、できないことも知っていた。返事を待たずに、聰は建物の中に入って、水穂の部屋へ直行していく。
「水穂さん、杉ちゃんが蘭さんの家の番号教えてくれって言ってますが。」
ふすまを開けると、水穂も持っていた水筒の蓋を机の上に置き、咳をしながら振り向く。
「また何かしたんですか。あんまり無理をすると、青柳先生から叱られますよ。今年の夏はただでさえ大変なんですから、へんに何かしようなんて思わなくてもいいですよ。」
「すみません。エアコンを掃除しようと思ったのですが、体に邪魔されてやれたためしがない。」
「それなら、誰かに手伝ってもらおうとか、なんで思わないんですか。そういうときは呼び出してくれればいいでしょう。」
「そんなことできるわけないでしょ。皆さん一生懸命製鉄やっているのに、中断させるわけにもいきませんよ。それより、杉ちゃんどうしたんですか。」
「はい、さっきも言いましたが、蘭さんの家の番号教えてくれって。」
「蘭の家?」
「そうなんですよ。杉ちゃんの話によれば、急に姿が見えなくなっちゃったっていうんですよ。水穂さんも、わかると思いますけど、蘭さんが杉ちゃんおいて、勝手にどこかへ行ってしまったことは、今までありましたか?」
「そう言えばないですね。」
顔を見合わせる二人。
「でしょ。だから、杉ちゃん心配して、いても経ってもいられなくなったんじゃないですか。もう、入り口まで来ちゃってます。」
確かに杉三ならやりかねないことだ。誰かに相談もしないで、単刀直入に何でも言うのが杉三だから、何かあったら黙っているということは絶対ない。
「そうですね。多分、固定電話にかけてもあまり使わない人なので、スマートフォンにかけたほうが早いでしょう。ちょっとかけてみますか。」
水穂は、机の上に置いてあったスマートフォンをとって、蘭の番号に電話を回してみた。
「あ、つながった。もしもし、蘭。」
とりあえず、つながったらしいのでほっとする聰。電話の奥から面倒くさそうな声で蘭の声が聞こえてきた。
「なんだ、誰だと思ったが、水穂か。どうしたんだよ。」
「こっちのセリフだよ。杉ちゃんが心配して製鉄所に来ているよ。なんで何も断りもしないで、勝手に出かけたりしたんだ?とりあえず今どこにいる?」
「沼津駅。御殿場線が雨降って止まっちゃってさ。仕方なくバスで沼津へ戻ったんだけど、北口で無理やりおろされて。」
「あ、沼津駅ね。あそこは確かに入りにくいよな。南口ならまだ入れるけど、北口は大変だろ。何をしに沼津まで行ったのかは知らないが、すくなくとも、勝手に出かけたのはまずいぞ。」
「だって、杉ちゃんに言ったら、また邪魔されるというか、、、。」
「そういうことじゃなくて、杉ちゃんが置いてきぼりにされたときの気持ちも考えろ。日ごろから、お前を信頼してくれてたのに、放り出すような真似をし、、、。」
と、言いながら、最後の一文を言い終わるまでに、また咳が出てしまい、スマートフォンを落とすところだった。見かねた聰が、それをひったくって、
「蘭さん!変なことはやめて、すぐに製鉄所に帰ってきてくださいよ!みんな心配しているのに、原因を作ったのは蘭さんでしょ!」
とでかい声で言った。こういわれると、蘭ももうだめだと思ったらしい。
「ごめん。一応、北口へ来たが、改札を通ってホームへ行けないのでこまっている。」
やっと今抱えている「問題」を話してくれた。確かに、沼津駅の車いすエレベーターは南口にしか設置されていない。
「もう、それなら、駅員さん呼んで手伝ってもらってくださいよ!」
「そうだけど、、、。」
「だって、手伝ってもらわないといけないんですから、当然のことじゃないですか。少なくとも杉ちゃんであれば必ずそういうでしょう。ちょっと手伝ってって。それと同じですよ!」
まあ、そうなのであるが、杉三のように、手伝ってくれと当然のように言うのは相当勇気のいることなのだ。海外では、障碍者が一人旅をすることもよくあるが、日本ではほとんど見られないのは、そのためだろう。
そういうことから、責任をとれないときは一人で行動するな、という言葉が生まれてしまって、知らず知らず、日本のバリアーフリーは遅れているという批判を生み出すことになる。
「わかりましたよ。じゃあ、できるだけ早くそっちに行きますから、待っているようにと杉ちゃんに言っておいてください。」
「本当に早くですよ!みんな心配して待っているんですからね!」
聰が怒ってそういうと、電話はぶつっと切れてしまった。
と、同時に、玄関の戸がガラッと開く音がして、懍が戻ってきたのがわかった。
「ただいま戻りました。杉三さんどうしたんですか。全身びしょ濡れで、こんなところで。」
「あ、教授。蘭がね、勝手にどっか行っちゃったの。今ブッチャーと水穂さんで調べてもらっている。」
「そうですか。まあ、蘭さんの事ですから、危険なところへは行かないと思いますけど、心配にはなりますよね。とりあえず、こんなところにいても困るでしょうから、応接室で待機していたらどうですか。」
そう言って懍は杉三を応接室へ入らせた。聰も、体調の回復しない水穂も、そろって応接室へ行く。
「すみません。どうも沼津へ行ったようですが、多分、北口で入れなくて困っているのではないですか。僕もよく使いましたけど、あの北口は使いにくいなと思ったことがあります。」
「何、沼津だって?あの駅は、はじめっから障碍者は入るなと言っているようなものだ。よっぽどの用がない限り、使いたくないな。僕なら三島で降りる。」
水穂と杉三がそう言いあっていると、
「まあ、やむを得ない時は利用しますよね。御殿場線を利用するときはどうしても沼津駅を使わないといけないでしょ。あの電車は、山岳地帯を走るから、よく運転見合わせになるんですよ。そうなると、バスで振り替え輸送になるんですが、多分北口が終点だったと思うんですよね。もうちょっと、そこを調べておかないと、いけませんね。蘭さんは。」
懍がそう解説してくれたので、全員、蘭がなぜ困っているのか、知ることができた。
「でも教授、この程度の雨でもそうなるの?」
「なりますよ、杉三さん。御殿場と富士の標高の差を考えれば。」
「静岡県も広いですね。」
ため息をついて水穂が言った。
一時間ほどして、ガラッと玄関の戸が開く。入ってきたのは間違いなく蘭であった。恥ずかしそうに玄関の戸が閉まる音がしたのと同時に、
「蘭さん。おかえりなさい。」
と、静かに懍が言った。恥ずかしそうに応接室へ蘭が入ってくると、
「どこに行ってたんだよ!」
杉三がでかい声で怒鳴った。どこへ行ったかなんて、言いたくもないけれど、言わなければいけないのか。
「杉ちゃん心配してましたよ。水穂さんまで巻き込んで、電話かけさせたりして。」
「あ、その節はすみません。でも、おかげさまで、」
聰に言われて、言い訳を言いかけたが黙ってしまう蘭。実は、素晴らしい話が聞けて感激して帰ってきたばかりなのである。本人からしてみれば、感動したのをぶち壊しにされた程度しかないのだが。
「どこへ行っていたんですか。」
懍に聞かれて、
「あ、御殿場で、とても興味深かった講演会がありまして。」
と答える。
「だったら、僕たちにも知らせてくれたっていいじゃないの。なんで何も教えてくれないで勝手にいっちゃったのさ。理由を言ってよ。」
杉三にそういわれて、ちょっとムカッと来てしまった蘭は思わず、
「だって、杉ちゃんといくと、講師の先生に質問攻めにしたりして、かえって勉強できなくなるような、、、。」
と思わず本音をポロリと漏らしてしまったのだが、あ、また貧乏くじを引いたと思いなおした。というのは、それを聞いた杉三が、
「ひどいよ!」
と怒鳴ったからである。
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