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ユリウス様とお食事をしました。とても良い食べっぷりです。私がお話に夢中になっている間に、私の頭ほどあるコルコト(※大陸南部に位置する港町)のロブスターも、樽で置かれたボルドのワインもあっという間に無くなってしまっていました。それなのに顔色一つ変えないものですから「ヘクトル様と違ってお強いのですね」と言ったら、一瞬驚いたようなお顔を。日記を書き始めてから、少し大胆になったような気がします。公私の混同はいけませんね。でも、昔話をしているユリウス様の表情を見ていると、今回ばかりは間違ってなかったかなと思うのです。あの優しい瞳は一体誰に向けられていたのでしょうか。

 今日はこのあたりで。ごちそうさまでした。


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