牧場は風船パラタイス!!
アほリ
プロローグ#牧場の風船
ぷ~~~~~~~~!!
僕は、この観光牧場で風船配りのアルバイトをすることになった。
赤や青や緑や黄色やピンクや白や水色や透明な・・・色とりどりのカラフルなゴム風船に、ヘリウムガスでパンパンに孕ませて家族連れの子供にプレゼントしていた。
しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ!
「ヘリウムガスを切らしたら、手押しポンプで残りの風船を膨らませて配れ」って、牧場の人が言ったよね?
手押しポンプはけっこう疲れるんだよな・・・
重労働だよ。ヘリウムガスで一気に膨らますのが楽だけど、誤って放すと空へ飛んでっちゃって子供にあげる風船が減っちゃうし。
ぱぁーーーーん!!
「ぎゃいん!!」
ビックリした?ごめん!!牧場犬のルーキー!!
やば・・・考え事してたら、膨らませて過ぎて割っちゃった!!
これで、何個目?心臓に悪いし、台無しにしたら子供にあげる風船が減るし・・・この夥しい割れた牧場の人に風船バレたら・・・隠しとこ隠しとこ。
いや、バレるなあ?何で牧場犬がここに寝そべってるんだ?僕の監視?
えっ?
僕が落とした萎んだ風船をくわえて・・・風船膨らますの手伝ってくれるの?君?
ぷっ・・・っ!!ぷぷぷぷぷ!!
牧場犬ルーキー?!風船を口で膨らませようとしてるのは有り難いけど、全然膨らんでないよ?
頬っぺたが物凄くむくれあがってるよ?
よーし!!手押しポンプめんどくせえ!!僕も口で・・・
ポカッ!!
「口で膨らますのだけはやめろって、説明聴いただろ?!
今度配る風船を横着して、口で膨らまそうなら、バイト代カットしてタダ働きにするぞ!!」
すいません!!牧場長!!
だって、ルーキー。あれ?!!牧場犬のルーキーは?
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