第21話

「何だろう…何かあったのかな」

「琴美。あまり気にしない方が良いよ。何が起こるか分からないし。ほら。グミ食べて寝よ。まだまだ夜は長いよ」

「うん。グミ食べたら寝られそう」

琴音は、袋を開け、グミを一粒取り出すと、妹に渡し、もう一粒を口に放り込んだ。

「美味しい!」

「美味しいね。これで何とか持てば良いけど」

「お姉ちゃん。ありがとう」

「いいえ。高坂さんにも後でお礼を言おうね」

「そうだね。もし鞄に入れてたら取られちゃってたもんね」

「そうだね。さて、そろそろ寝ようか。犯人が来ちゃうかもしれないし」

「うん。お姉ちゃん、お背中トントンしてね」

「もちろん。お休み」

「お休みなさい」

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