過去と現在の恋と嘘
まる
第1話
また、やり直しか。
あぁ早く死んでしまいたいわ
なんで今生きてるんだっけ?
なんでこんな所にいるんだっけ?
考えるだけあほか…
早く家に帰りたい布団が恋しい布団と結婚したい
こんなにも人生を楽しんでなさそうなのがそうです。主人公の三須晃(みすあきら)
「え?俺の事?やめておけ、俺は主人公なんて出来ない」
高校三年生現役DK(男子高校生)ってやつ?
そんな肩書きいらんわあほ
埼玉の高校に通っている
俺が中学の時思い浮かべてたDKは帰り道ゲーセン寄ってカラオケ行って夜中に帰るのが一般のDKなんじゃねぇーの?
なに?今の俺
テストで悪い点とるは(自分の勉強不足)彼女出来ないは(単純にかっこよくない)帰り道ゲーセンに行ったことないは(友達いない)人生最悪もう死にたいニートになって親の脛かじって生きていきたい
なにをするにもだるいバイトもしたくないお金欲しさにしてるけど
なにを楽しみに生きていけばいいんだよ
「三須!手が止まってるぞ!」
うざ
「すみません」
こっちだってやりたくてやってんじゃねーんだよまったく
何回目だよこのプリント
弟が兄を追いかける速度を求めなさい?
そんなの知るかよ自分で計測しろよなんでもかんでも他人に押し付ける考えは間違ってるんだからな!
「弟よ、お前は兄を追いかけるなんて危ないメールしろそして、家にとどまれ」
「三須!お前は屁理屈しか書けないのか!」
「いや、だって今と言う時代はインターネット使ってナンボでしょ?弟は家にとどまりゲームをしているべきだと俺は思う。俺ならそうするうんうん」
「そろそろ一発、活をいれようかね?」
女の教師だって言うのに恐ろしい事言うなこのババア
「誰がババアだって?」
なぜ心の声が!俺の心を読んだって言うのか
見る見る悪魔に見えてくる、いや閻魔大王にしか見えねぇ
「ほら、早く終わらせないと帰れないぞニート」
「ニートは余計なお世話っすよ先生」
いや、俺バイトしてるし
とりあえず終わらせるか
俺はペンを持ちちゃんと考えて答えを書いた
「やれば出来るじゃないか三須」
「まぁ、俺が本気出したらチョロいっすわ」
「十三枚目だけどな」
一言多いんだよ
「そんな事より、これやるよ」
「なんすか?」
俺は手を広げる。手の中にはイチゴ味の飴が一つ置いてある
「ご褒美だありがたく受け取れ」
飴一つがご褒美かよ…。まぁ嬉しくなくはないけど
「ありがとうございます」
俺は飴の袋を開けて口の中に飴を入れた
飴って久しぶりに食べるなぁいつぶりだ?こんなに甘かったっけ?それより早く帰ろ
「先生、また明日」
「二度と来るなよ、また明日な」
だから、一言多いんだよ
疲れた。早く家に帰ってゲームして飯食ってゲームして寝よう
ぼっち登校ぼっち下校これはいつもの事
べつに友達が欲しいって訳ではない
一人でいる方が楽だ他人に合わせなくていいから
友達多い奴には屁理屈にしか聞こえないだろうけどそんなのどうでもいい俺は俺のやり方で生きていくだけだから
この道も見飽きたな
毎日毎日歩いていつもの商店街いつものばあちゃん達
なんにも面白くねぇ
人生はクソゲーだな
「ただいま〜」
また、居ないのかよ
俺の父は俺が産まれる前日に交通事故で死んだ母は父が亡くなったショックを忘れさせようと夜な夜な遊び呆けている
俺はどうせ一人っ子だし高校卒業したらこんな家は出る
「コンビニ行くか」
母ちゃんには感謝しているここまで大きくなれたのも母ちゃんのおかげだから自分で出来る事はやる。せめて自分の給料で食事代や洋服代とかは出すようにしてる
これこそ親孝行。俺はなんて優しい子供なんだ
俺は歩いてコンビニに向かった
「いらっしゃいませ」
夜なのに頑張ってバイトしてるなあの人可哀想だ
俺はいつも食ってるのり弁をとりレジに向かった
「430円になります」
「500円でお願いします」
「70円のお釣りになります。ありがとうございますまたお越し下さいませ」
俺は店を後にした
やっぱり唐揚げ弁当にすればよかったか?
まぁいいや
俺は家に戻り弁当を食い風呂に入り寝る準備をした
ゲームしたいけど眠すぎるな。今日はやめておこう
なんか、今日はあのババアのせいですごい疲れた気がするなと考えてるうちに眠気が襲ってきた
「三須くん…」
誰だ
「三須くん、起きて…」
まだ寝かせろ
「三須くん」
俺はゆっくり目を開いた
そこには黒長の髪、白い肌、グレーの瞳、白いワンピースを着た俺と同い年くらいの女子がいた
「お前は誰だ」
「立花葵。十三年前の夏に…」
「十三年前にのなんだって?」
少し聞こえづらい
「十三年前三須くんは…」
目の前が明るい
なぜここで目覚めた俺
見覚えのあるけど思い出せない
もう一回寝よう
俺は布団の中に潜り始めた
すると耳元で目覚め時計のうるさい音が鳴っている
なんか、寝た気がしない
俺は布団の中からゆっくりと蛞蝓のように出た
また、くだらない一日が始まってしまった
学校に行く支度をしようとクローゼットに向かった。クローゼットを開けたら上から小さな金属の破片が落ちて着た
「ん?なんだこれ?」
床に落ちていたのは古い鍵だった
なんでいきなり鍵が落ちて着た?
まぁいいや
俺はそのままポケットにしまった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます